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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
202/329

198、憧れの準決勝戦第二試合:1

  ●【No.198】●



 大会三日目の昼前、準決勝戦第二試合


 大型円形闘技場2にて


 こちらの闘技場でも、既に一般観客席は満員御礼であり、もう既に沢山の人で賑わっていて、大変な盛り上がりを見せている。

 またニーグルン姫やルドルス将軍に、大魔女シャニルやアルベルスやアルラトスたちも、既に一般観客席に座っていて、今か今かと試合開始を待っている。

 さらにアテナも、既に大型円形闘技場2の特別観戦席に座っていて、こちらも今か今かと試合開始を待っている。


 なんとここからは、あの勇者アクナルスも一般観客席の一番後ろの方に立っていて、今か今かと試合開始を待っている。


 この勇者アクナルスとは、あのデュラルリダス王国から、このロートアンリルス連合国まで強行スケジュールでやって来て、つい先日昨夜入国してきたばかりである。

 その為、会場入りが遅れてしまい、既に開始していた準決勝戦第一試合のヴァグドーの活躍は見ることができず、この準決勝戦第二試合に照準を合わせてきた。


 ちなみに今回の…この視察・偵察? は、[ヴァグドーたちがエネルギー武闘台の大会に参加していることを聞きつけた]、デュラルン女王様とアロトリスの指示であるようだが、当の本人はなんだか渋々命令で来た感じがする。

 このまま決勝戦まで見ていく予定ではあるものの―――


「やれやれ、なんだか疲れたぜ。 昨夜ようやく到着したと思ったら、もう大会三日目の最終日で、既に準決勝戦までいってたようだなぁ~。 まったく!」


 勿論、勇者アクナルスはまるで一人言のように小声で愚痴(ぐち)を言って、相変わらず不満を爆発させているようだ。


「それにしても、伝説の勇者と勇者見習いの対決とはなぁ~。 これも運命なのか…? まったく!」


 自分も勇者であることを差し引いても、この対決カードは()けられないものなのか? と思っている勇者アクナルス。


 まぁ…当然の思惑なのだろう。

 たとえ試合といえども、勇者同士が闘うことなど、勇者に敵対する者たちに、利や益があるだけなのだ。


「……ふん……」


 散々(さんざん)愚痴(ぐち)を言うだけ言って、あとは腕組みして、無言のままで、試合開始を今か今かと待っている勇者アクナルス。




 ここでようやく勇者アドーレと勇者見習いモモネと審判が闘技場の中央まで出て来ていた。


「宜しくお願いします。 アドーレ先輩」

「はい、宜しくお願いします。」


 ここで勇者アドーレと勇者見習いモモネの二人がお互いに距離をとって、それぞれが戦闘準備をしている。


 勇者アドーレは八本の黄金の剣を黄金の鎧から分離、それぞれが勇者アドーレの周囲を浮かんでいる。

 そして、今度は伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を最初から取り出して構えた。

 どうやら今回は最初から本気モードである。


 勇者見習いモモネは右手に黄金の剣を、左手には白銀の剣を、それぞれ持って構えている。

 また今回では、腰の後側に "大型の特殊なナイフ" も装備しており、武装を強化してきている。

 どうやら今回も二刀流でくるようだ。




 審判が両者を見てから「始め!」の合図で試合開始である。


「でぇい!」


 タッ!


 審判の合図と同時に、かけ声と共に地面を蹴って、素早く勇者アドーレのところまで近づく勇者見習いモモネ。


 モモネが黄金の剣で勇者アドーレの左肩を斬りかかろうとするが、勇者アドーレが素早く伝説の皇剣【磨羯龍の剣】でガッチリ防御(ガード)する。


 ガッキィーーッ!


「くぅっ!」


 今度は白銀の剣で勇者アドーレの右肩を斬りかかろうとするが、一瞬早く勇者アドーレがモモネの腹部を軽く蹴って、またお互いに距離をとって間合いをはかろうとする。


 ガァッ!


「うわぁっ!?」


 思わず少し後退するモモネ。


「……」


 今度は勇者アドーレが、自身の周囲に浮かんでいる八本の黄金の剣を、モモネを取り囲むように全方位同時に移動させて、剣先から稲妻(スパーク)レーザービームを、モモネめがけて一斉に発射させた。


【ストリンガー・ドラグーンソード】


「くぅっ!」


 だがしかし、ここでモモネが黄金の剣と白銀の剣を、まるで刀身を盾のように(たく)みに使用して、全部の攻撃を素早くしっかり防御(ガード)して、なんとか(から)くも(ふせ)いでいる。


 ピキィッ!


「…っ!?」


 だけど、さすがに今の攻撃で白銀の剣の刀身に、ピキピキとヒビができていた。

 勇者アドーレの強力な攻撃に、白銀の剣の方は耐えきれなくなったようだ。


「どうやら、その白銀の剣では、ボクの攻撃には耐えきれなかったようですね。」

「……」

「さて、これ以上…その白銀の剣で攻撃や防御をしたら、その白銀の剣が折れて使い物になりませんよね?」

「ご心配には及びません。 こんなこともあろうかと、既に対策はしております。」

「……?」

「少しお待ち下さい」

「はい、判りました」


 すると勇者見習いモモネが、自分の目の前に黄金の剣と白銀の剣の剣先を、それぞれ地面に付けて立たせていて、腰の後側に装備していた大型の特殊なナイフを取り出して、不思議な構えをしている。


「……」


 一方の勇者アドーレは、()()()()をただ黙って見ている。

 勿論、勇者アドーレに待つ意味も義理もなく、そのままモモネに攻撃しても構わないのだが、正義を貫き紳士的な勇者アドーレには、そんな卑怯な真似(マネ)はしない。


 ここでモモネが不思議な言葉(呪文?)を言い始めた。


「古の剣よ! 力の剣よ! 我の声に(こた)えよ! 金と銀の力が()ざりて、古の力を我が下に(つど)え! 【神納覇(しんのうは)融合剣(ゆうごうけん)】!」


 そこでモモネが謎の言葉(呪文?)を言い終わると―――


 ピッカァーーン!


 ここで大型の特殊なナイフが突然光輝き、黄金の剣と白銀の剣が「()()()」で()()()()()()して、新たな剣が誕生した。


 そして、モモネが()()を手にした。


「遂にできた」


 そこで勇者見習いモモネは伝説の皇剣【神納覇(しんのうは)の剣】を完成させた。




こちらの試合もまだまだ続きます。

一応は前回の試合同様に3話ぐらいで収まればいい方ですけどね。

でも頑張っていきますので、これからも宜しくお願いします。

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