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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
198/329

194、ベスト4決定!

【ベスト8】

第四試合 (Dブロック決勝戦)

◎アドーレ(勇者)

  V.S.

◎ギアンデ将軍

(パートB)


  ●【No.194】●



 大会二日目の午後、Dブロック決勝戦


 勇者アドーレ対ギアンデ将軍


 大型円形闘技場2にて


 この勇者アドーレの【黄金の剣】とギアンデ将軍の剣の刀身が激しく交わってる。


「ふふふ、まさかこんな大会で勇者アドーレと闘えるとは思いもよらなかったぞ。」

「やっぱり、ボクのことはよく知っていましたか? ですが、ボクの実力がどの程度のモノか、よく知らないでしょう?」

「残念ながら、そこまではよく解らないけど、まぁ闘えて良かったよ。」

「どうもありがとうございます。」


 お互いの剣の刀身同士を交えた状態から、接近戦で話し合う勇者アドーレとギアンデ将軍の二人。


 その後で勇者アドーレとギアンデ将軍の二人が後方にジャンプして、お互いに距離をとった。

 

 ここで遂に勇者アドーレが動き出す。

 勇者アドーレが八本の【黄金の剣】を自分の周囲に自由自在に空中に浮かせて、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を取り出して構えた。

 これこそが本来の勇者アドーレの万全な状態である。


「な、なんだとっ!?」

「……」

「……何っ……剣が……(ちゅう)に浮いてる……だとぉ!?」


 この状態に、さすがのギアンデ将軍もただただ驚くばかりである。


「…… "瞬殺" ……と言う言葉は、あまり使いたくはありませんけど、ボクとあなたとでは、あまりにも実力の差がありますから既に勝負は見えていますよ。」

「……な、なにっ!?」

「ですので、今なら "降参" を認めますよ。 ギアンデ将軍」

「……」


 勇者アドーレがニッコリと笑いながら、ギアンデ将軍を説得しているけど、勇者アドーレの瞳の奥は笑っておらず、とても重い言葉となっている。


「ふふふ、まさか冗談ではない。 せっかく伝説の勇者アドーレと闘える機会(チャンス)が与えられているのに、それを自ら()てる真似(マネ)はしない。 それに一応、自分もまだ優勝を狙っているのでな。」

「そうですか、判りました。 ではボクも全力の本気で闘います。」

「そいつはありがたい!」


 ダッ、ガキーン!


 そう言いながら、ギアンデ将軍が全速力で地面を蹴って、勇者アドーレの目の前まで急接近する。

 そして、勇者アドーレも伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を構えていて、ギアンデ将軍の剣と【磨羯龍の剣】の刀身が激しく交わった。


 パッキィーン!


 だがしかし、ギアンデ将軍の剣の刀身では、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の刀身の圧倒的な強度・硬度には耐えきれずに、ギアンデ将軍の剣の刀身がポキッと折れてしまった。


「……な、なにっ!?」

「それでは行きます!!」

「っ!!?」


 次の瞬間、間髪入れずに勇者アドーレが(ちゅう)に浮いてる八本の【黄金の剣】で、ギアンデ将軍の周囲から全方位同時に、その八つの剣先から一斉に稲妻(スパーク)レーザービームが発射された。


「無念でしたね。 ギアンデ将軍」


【ストリンガー・ドラグーンソード】


「ば、バカなぁ!!? ガハァッ!!」


 バァァチィィン、ドサッ!


 だがギアンデ将軍が盾を駆使して、いかに防御力を上げようと、これら四方八方から全ての攻撃・電撃を(ふせ)ぐことはできずに、まともに直撃してしまい、そのままギアンデ将軍が、その場で倒れて気絶した。


 まさに一瞬の出来事だった。


 この事態に、ようやくハッと気づいた審判が慌てた様子で、ギアンデ将軍の所まで駆け寄り、ギアンデ将軍の様子・状態を見て、すぐ審判が両手を天高く上に挙げて、左右横に振っている。


「そこまで! 勝者・アドーレ!」


 ここでようやく勇者アドーレが勝ち名乗りを受けており、これでヴァグドーに続いて、勇者アドーレもベスト4になった。


 オオォーーッ!!

 ウワァーーッ!!


 一般観客席からは歓声・どよめきが上がる。


「……そ、そんな……あ、あのギアンデ将軍まで……負けるなんて……?」


 やっぱり観戦していたアテナもギアンデ将軍の予想外の敗北に驚きを隠せないようだ。


「あぁ、さすがです。 これで憧れの伝説の勇者アドーレさんと闘えます。」


 勇者見習いのモモネは勇者アドーレとの闘いに期待と喜びで胸を(おど)らせている。


 これでこの国の最強の一角とされるガルマンとギアンデ将軍が二人揃って、ベスト4にも残れず、わずかにベスト8で姿を()すことになった。


 気絶してるギアンデ将軍が複数の関係者によって運び出されるのを勇者アドーレは黙って見送った。





 何はともあれ、これで準決勝戦進出の4人が決まり、ベスト4が決定した。


 【ベスト4】


 準決勝戦1

◎ヴァグドー

   V.S.

◎オリンデルス(悪魔神)


 準決勝戦2

◎勇者見習いモモネ

   V.S.

◎勇者アドーレ


 以上の4人が勝ち残った。

 大会二日目はここまでである。


 なお、大会三日目は準決勝戦と決勝戦が(おこな)われ、準決勝戦第1試合は大型円形闘技場1で、準決勝第2試合は大型円形闘技場2で、それぞれ(おこな)われる。

 また決勝戦については、別の場所で(おこな)われる予定である。




 その日の夜、ヴァグドーたち一行は大型円形闘技場の近場の宿屋に宿泊しており、今日の試合の疲労を夜遅くまで(いや)している。 またカグツチとルドルス将軍も、その後は特に何も問題がなく、普通にゆっくり寛いでおり、ヴァグドーと勇者アドーレの二人に至っては特に疲労感すらないようだ。

 それとヴァグドーたち一行からは4人も出場したけど、準決勝戦までいったのが、ヴァグドーと勇者アドーレの二人だけとは、ある意味順当なのか、情けないのか、よく解らないところである。




 一方の勇者見習いのモモネは別の大型円形闘技場の近場の宿屋に宿泊しており、明日の試合に備えて、もう既に就寝している。




 そして、悪魔神オリンデルスは大型円形闘技場から少し離れた国内にある夜の森の中の一本の木に一人、腕組みしながら寄り掛かるように立っていて、なにやらニヤリと無言で静かに笑っていた。

ここでようやくベスト4が出揃った。

皆さん、予想通りのベスト4だったのではないか?

あとは3試合、一体どうやってこなしていくか?


またブクマ・感想・評価などありましたら、どうぞ宜しくお願いします。

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