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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
196/329

192、エネルギー武闘台・C決勝戦

【ベスト8】

第二試合 (Bブロック決勝戦)

◎カグツチ

  V.S.

◎オリンデルス

(パートB)


  ●【No.192】●



 大会二日目の昼前、Bブロック決勝戦


 カグツチ対悪魔神オリンデルス


 そのヴァグドーがオリンデルスの言動に、さすがの普段から冷静な彼でもかなりビックリしている。


 ば……バカな……なんで……()()()()()()()()()()()()()()()()……っ!!?


 このヴァグドーがなにやら色々と考え込んでいるうちに、彼らの試合はどんどん進んでいく。




 またカグツチがオリンデルスめがけて突っ込み、剣で斬り裂こうとする。

 そこでオリンデルスが後方にジャンプして避けようとする。


「よし、今だ!」


 カグツチがオリンデルスの一瞬の(スキ)をついて、更なる攻撃を仕掛ける。

 ここでカグツチの大技【高炎熱光砲】で後方に避けるオリンデルスに畳み掛ける。


「行くぞ! 【高炎熱光砲】!」


 ズドォーーン!


「………」


 そこで激烈な火焔をまとった大型の光砲が、一気にオリンデルスめがけて発射されたけど、肝心のオリンデルスは防御も回避もせず、そんな素振(そぶ)りすら見せていない。


 オリンデルスが後方にジャンプしながら、左手を前方に突き出し、(てのひら)からは禍々しい邪悪な漆黒の闘気(オーラ)が放出された状態でいる。


 そこにオリンデルスが無言でニヤリと微笑(ほほえ)み、カグツチの放った【高炎熱光砲】を、その(てのひら)だけで受け止める。


 ズドォーーン!


「【神納覇(しんのうは)左頑(さがん)】」


「……っ!!?」


 カグツチとヴァグドーがかなりビックリしてるけど、威力が相殺された【高炎熱光砲】は、そのままスゥーとかき消えてしまった。


「……ウ、ウソッ!?」

「な、なんだとっ!?」


「………」


 カグツチの激烈な【高炎熱光砲】を片手だけで相殺して、かき消したオリンデルスの予想以上の実力の高さに、対戦相手のカグツチや会場にいたアテナや一般観客たちも驚愕のあまり唖然としている。


「……ちっ!」

さらに珍しくヴァグドーが舌打ちした。


 このオリンデルスが防御の為に見せた【神納覇(しんのうは)左頑(さがん)】は、先程の試合でヴァグドーが攻撃の為に見せた技と同じ技であり、つまりヴァグドーとオリンデルスは同じ技が使用できることになる。


「くっ、まだまだぁーーっ!!」


 ここでカグツチが気合いを入れ直して、剣の刀身に炎をまとい、全速力で走ってオリンデルスの前まで近づく。


「行くぞ! でゃぁあああぁーーっ!!」


 ダッ、ブァアアアァーーン!


 オリンデルスの目の前まで来たカグツチが、鋭く素早く炎の剣を振り回し、オリンデルスを燃やし斬り裂きにいく。


「この! 【超炎熱裂斬】!」


 カグツチの必殺技がオリンデルスに決まったか、と思いきや、なんとオリンデルスの姿が既に消えていた。


「―――なっ!?」


 次の瞬間、オリンデルスがカグツチの右隣に現れて、禍々しく邪悪な漆黒の闘気(オーラ)を放出させた右手の手刀を、少しの力でカグツチの首筋に叩きつけた。


 ドカァッ、ドサッ!


「【神納覇(しんのうは)右忖(うそん)】」


「そ……そんな……バカなぁ……??」


 オリンデルスの強烈な一撃を前に、カグツチが前のめりに倒れて気絶して、遂に戦闘不能となった。


「そこまで!」


 カグツチの状態を確認した審判が両手を高々と上に挙げて、カグツチの敗退を確定した。


「勝者・オリンデルス!」


 そこでオリンデルスが勝ち名乗りを受けており、二人目の準決勝に進出する。

 これで準決勝でヴァグドーとオリンデルスが激突することになる。




 オリンデルスが気絶してるカグツチをお姫様()っこで()(かか)えていき、このままヴァグドーがいる控え室まで運んで歩いていく。 そして、オリンデルスが無言でお姫様()っこ状態で渡し、ヴァグドーが無言でお姫様()っこ状態で受け取る。

 カグツチをヴァグドーに渡すと、オリンデルスが無言のままヴァグドーの背後、控え室の奥の方へ消えていった。


 この意味深長な一連の流れ、何か含みでもあるのか?


 その後でしばらくの間、休憩に入り、アテナが大型円形闘技場1から大型円形闘技場2に移動しており、その大型円形闘技場2の特別観戦席に座って待ってる。






 大会二日目の午後、Cブロック決勝戦


 勇者見習いモモネ対ルドルス将軍


 ここからは大型円形闘技場2で試合が(おこな)われることになる。


 そこでモモネとルドルス将軍と審判が大型円形闘技場の中央まで来ていた。

 モモネが【黄金の剣】を右手に、【白銀の剣】を左手に、それぞれ取り出し、なにやら不思議な構えをした。

 ルドルス将軍も特注の剣を手に取って構えている。


 両者の準備ができたところで、審判の「始め!」の合図が出たと同時に、両者共に地面を蹴って接近していく。


 ダッ、ダッ!

 カキン、カキン、カキン、カキン!


 モモネとルドルス将軍が急接近すると、二人共に剣を振り回し、お互いの剣が当たって交差して火花が散っている。


 カキン、カキン、カキーン!


 両者が何回か、打ち合ったあとで、二人共に後方にジャンプして距離をとった。




 ルドルス将軍がモモネを見て、少し考え込む。

 むぅ、彼女は二刀流か?

 それにしても、ニーグルン姫様よりも年下な見た目なのに、なかなかの強さだと思われるぞ。

 これは……少しでも油断すると、即刻やられてしまうぞ。

 ここからは心して、かからなければなるまい。



 モモネがルドルス将軍を見て、少し考え込む。

 むぅ、さすが将軍というだけあって、なかなか強いわね。

 かなりの年齢いってるけど、経験(キャリア)技術(テクニック)があっても、果たして体力(スタミナ)はあるのかしら?

 私の方が機動力と俊敏性が高いはずだから、動き回ってかき回していけば、きっとむこうに(スキ)を出来るはず……そこを突けば……。


 両者共に、それぞれの思惑が錯綜する。


【ベスト8】

第三試合 (Cブロック決勝戦)

◎モモネ

  V.S.

◎ルドルス将軍

(パートA)



読者の皆さん、モモネちゃんとルドルス将軍……どちらが勝つと思いますか?

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