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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
※閑話:一体何しに来たのだ?
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177、堕神坊と神光聖者:1

今回は遂に恐怖と禁断の対峙が果たされた。

  ●【No.177】●



 この小島で『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が、はるか上空を見上げている。


 ただ黄昏(たそがれ)ているだけではなく―――


 その見つめている先には、なんと…あの "神光聖者エリュニウス" が、はるか上空で浮かんでいる。


 そうなのである。 遂に "神光聖者エリュニウス" が、この小島の存在に気がつき、既に()()までやって来ていた。


 ・・・。


 ………。


 この堕神坊ベルシェールトンと神光聖者エリュニウスとは……。

 なんだか…ただならぬ…この二人が……かなりヤバいのでは……。


「………」


 そこで神光聖者エリュニウスが無言で堕神坊ベルシェールトンの所まで降りてきた。


「………」


 その堕神坊ベルシェールトンが無言で神光聖者エリュニウスを見つめている。


 しばらくの間、重い沈黙が続いた末に―――


 ・・・。


 ………。


 ここで遂に先に語りだしたのが―――


「……そうか、キミなのか……? あの "狩侯聖者" とは……?」

「……違う、今の私の名前は "神光聖者エリュニウス" です。」


「…… "神光聖者エリュニウス" ……」


「……そうだ、あなたですか? 人間の高貴な女性二名を誘拐した真犯人とは……?」

「……その通りだが、まさか…この私を捕まえに来たのか……?」

「……まさか…この私があなたを捕まえて、一体何のメリットがあるのです……?」


「……では…一体何しに来た……神光聖者エリュニウスよ……」


 ギロリ!


 するとここで、神光聖者エリュニウスが堕神坊ベルシェールトンの両側に浮かんでいる、あの《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》の方へ、鋭い眼光で睨み付けていた。


 ビクゥッ!


『……うっ!?』

『……むっ!?』


 なんと…あの《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が神光聖者エリュニウスのあまりの強烈な威圧感に思わず萎縮してたじろいだ。


「……ん?」


「……何故、()()のドラゴンどもが…あなたと一緒に……?」

「ふふふ、一緒に居てはいけないのかな……? 彼らとは()()を結んでいるんだよ。」


「……()()……」

「ふふふ、その通りだ。 ()()()()()()()()()()()()()()()()()で……言わば、()()なのさ。」

「……()()……」

「ふふふ、さすがに意外だったか? それにしてもキミは一体何して来たのだ……?」


「つまり、()()()()()()()()も、一緒になって、悪魔神復活に協力しているのか……?」


『………』


 神光聖者エリュニウスは堕神坊ベルシェールトンの質問を無視して、なおも自分の質問を続けていて、全然会話が噛み合っていないようだ。


「………」


「おい、こちらの質問には答える気がないのか!? 本当に一体何しに来たのだ……っ!?」


『うるさいな! キミごときが、何を偉そうに言ってるんだ……っ!』


「……えっ!?」


 なんと…突如として、堕神坊ベルシェールトンの背後から、謎の声がして、堕神坊ベルシェールトンが後ろを振り向いてみると―――


「…っ!!?」


 ―――その後ろには誰もいない?

 それでも堕神坊ベルシェールトンが辺りを見渡し、それらしき怪しい者がいるのか見ているけど、特に誰もいないみたいだ。


『いくら探しても無駄だよ。 ボクは()()にはいないからね。』


「……な、なにっ!?」


『今はキミの頭に直接喋っているだけだからね。 ボクは()()から少し離れた場所にいるんだよ。』


「キミは…一体何者なんだ?」


『あぁ、紹介が遅れたね。 ボクの名前は "右刎王アレクェート" だよ。 どうもよろしくね。』


「…右刎王アレクェート…だと…」


『その通りだよ。 驚いたかい? ボクにはこういう芸当もできるんだよ。』


「………」


『それはそうと、キミは少し黙りなよ。 今はまだエリュニウスの番なんだからさぁ。 彼の気の済むまで話してから、キミが質問しなよ。』


「…なんだと…」


『わかったかい? あまり納得してないようだけど…別にいいけどね。 まぁ、ボクにはあまり関係ないしね。』


「…それは一体…」


『現在、彼は思案中だよ。 だから、何を言っても無駄だよ。』


「………」


『それに "質問" が引き金になって、キミとエリュニウスが争うのも馬鹿馬鹿しくない? まぁ、ボクにはあまり関係ないけどね。』


「……いいだろう、わかった。 それなら、少しだけ付き合おう。 それでいいな?」


『ふーん、そうかい。 なら、早く答えなよ。 まだ彼の質問の途中だよね?』


「……な、なにっ!?」


『あれ、もう忘れたのかい? エリュニウスは "そのドラゴンどもも悪魔神復活に協力しているのか?" って質問したよね?』


「―――あっ!!?」


『別に答えたくなければ、"答えたくない" って言えばいいよ。 また黙秘(もくひ)なんかしてると、いつまで経っても終わらないよ。 この会話』


「…むむむ…」


『………』

『………』


「………」


『あ~あ、これでまた沈黙が続くようだね。』


「………」


 どうやら、右刎王アレクェートの言う通り、ここで全員が口を()ざし、またしばらくの間、重い沈黙が続いたという。

次回に続きますが、またしばらくの間、このまま重厚と沈黙が続くのか……!?

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