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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
172/329

168、悪魔神の生贄謀略?:1

第一番目にヴァグドーの視点。

第二番目に勇者アドーレと大魔女シャニルの視点。

第三番目にレイドルノと大魔王エリュドルスの視点。

  ●【No.168】●



 ヴァグドーは一人で謎の巨大な古代遺跡の上空に浮遊している。

 彼が何故ここにいるのか?

 彼の目的は一体何なのか?


「ここはかつて…何処かの誰かの王国の首都にあった居城……のはずだった。」


 一瞬ヴァグドーは下にある謎の巨大な古代遺跡の方を見た。


 おそらく、今のままでは…あの悪魔神には勝てないだろう。 ならば一体どうすればいいのか? それには悪魔神の真の力の復活を阻止して、少しでも時間を稼ぐしかないだろう。


「そして、このワシがあの悪魔神を……」


 そのヴァグドーが今度は前方を見ている。


「……このワシが……」


 そこには、今までに出現したどの(ドラゴン)よりも巨大な身体に四本の純白の角と四枚の漆黒の翼があり、かなり堅固そうな黄金の鱗を持つ(ドラゴン)がヴァグドーの目の前で浮いている。 その名も『ゴールデンデッドリバーカラスドラゴン』である。




   ー-ー・●・ー-ー




 一方の勇者アドーレと大魔女シャニルの二人は、先程ヴァグドーが見つけた隠し階段を降りて地下への直線の通路をひたすらまっすぐ歩いていくと、なんと左右複数に並んだ鉄格子の牢獄が見えてきた。

 だがしかし、ここに大型の漆黒のカラスの集団の姿が何処にもなかった?


 その勇者アドーレと大魔女シャニルの二人が牢獄の廊下から辺りを見渡しながら―――


「へぇ~ 沢山牢獄があるわねぇ~」

「この中に女王様が捕まっているのですか?」

「どうやら、そうみたいね」

「それでは…早く女王様を探し出して、遺跡(ここ)から脱出しましょうか。」

「は~い、賛成~」

「さーて、一体何処に居るのですかね?」

「ねぇ~ 女王様~ どこ~?」


 そこで勇者アドーレと大魔女シャニルの二人は、手分けして近くにある牢獄から内部を覗いて確認して、女王様の所在を捜索しながら奥の方まで歩いていった。


「ん!?」


 すると一番奥の方の左側の牢獄の中に、一人の高貴な女性が(うつぶ)せに倒れているのを勇者アドーレが発見した。


「あれ?」


 すると一番奥の方の右側の牢獄の中に、一人の高貴な女性が(うつぶ)せに倒れているのを大魔女シャニルが発見した。


 なんと一番奥の左右の牢獄の中に、高貴な女性が一人ずつ閉じ込められており、どうやら二人捕まっているようだ。


「……」

「もう一人……二人いるわね?」

「それでは早速救出しましょうか」

「ねぇ、こっちの女性(ひと)はどうするの?」

「はい、なにやら嫌な予感がしますから、その女性も一緒に救出しましょうか」

「は~い、了解~」

「その二人共に救出したら、即刻この遺跡から脱出します。」


 こうして、勇者アドーレと大魔女シャニルの二人が、それぞれの牢獄の中に閉じ込められていた二人の高貴な女性を外に出して救出しており、この謎の巨大な古代遺跡から脱出しようとしていた。




   ー-ー・●・ー-ー




 一方のレイドルノと大魔王エリュドルスの二人は、とある空間(部屋)の一番奥の方にある石の玉座の場所から、とっさに慌てて離れるように後方にジャンプした。 この石の玉座に座るカラスクイーンアテナの全身が突如として強く光だし、強烈な爆発エネルギーが暴発する。


 ピカアアアァ、ドッカァーーン!!


「な、なんだと!?」

「ち、ちくしょう!!」


 すると大魔王エリュドルスが逃げ切れないと判断して、とっさに魔法結界(バリヤー)を張ってレイドルノもその中に入り、彼らの周囲を防御して爆発の威力や爆風などを(ふせ)いでいる。


「…っ!?」

「ちっ!?」


 だがしかし、この謎の巨大な古代遺跡の建物の爆発による崩壊は止めることができず、現在(いま)いる部屋の天井や壁も瓦礫(ガレキ)となって崩れ始めた。


「一体どうなっているんだっ!?」

「おそらく、既に死体となっているカラスクイーンアテナの体内に爆弾を仕込んだと思われる。」

「ば、爆弾だと!?」

「ああ、そうだ。 この世界でも一般的に使用されていて、普通に市販されている爆弾だけでも十分な破壊力がある。」

「…なんと…」

「だが、それを人体の体内に仕込んで爆発させるなど、例え思いついたとしても、天使や人間や魔族や獣人などではやらんはずだ。」

「ああ、あまりにも非人道的すぎるからな。 それにリスクもある。」

「だが、それを平気に平然とやってしまうのが、……悪魔だ!」

「すると、この爆発も悪魔神の仕業なのか!?」

「おそらく、これが()()のやり方だよ。」

「ちっ! なるほど、思った以上に相当ヤバそうな連中らしいな」

「とにかく、早くこの遺跡から脱出しなければなるまい」

「ああ、わかっている。 丁度壁も破壊されているようだし、わざわざ来た道を戻る必要もあるまい」


 そう言うと、レイドルノと大魔王エリュドルスの二人は、崩れゆく左側の壁の方へ走っていった。


 そして、本格的に謎の巨大な古代遺跡の全体の崩壊が始まってきたが、そこにヴァグドーたち五人『天衣無縫』パーティーがなんとか無事に脱出に成功した。

どうやら、目的のモノは見つかったみたいだけど、突如として爆発が起きて、みんなは果たして脱出・対応できたのか?

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