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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
167/329

163、『天衣無縫』:3

遂にダンジョン突入か!?


  ●【No.163】●



 この『変態の森』の奥の方にある、謎の巨大な古代遺跡の中に、デュラルン女王様を連れ去った大型の漆黒のカラスの集団が、そのまま飛びながら入っていった。 やっぱりこの遺跡こそが、あのカラス共の根城のようである。


「ふふふ、やはり…ここがヤツらのアジトのようだな。」

「…なんと…ここがあの鳥共のアジトとは……っ!?」


 ここでヴァグドーと大魔王エリュドルスも、ようやく謎の巨大な古代遺跡の付近まで到着した。 するとなんと…その付近にいた大型の漆黒のカラス共が、突然…ヴァグドーと大魔王エリュドルスの姿を見つけて、カァーカァー鳴き出した。


「ちっ、鬱陶(うっとう)しいのう! 何なんじゃ…この鳥共は……っ!?」

「おそらく、我々を敵として認識しているのだろう。」

「…敵…? あの鳥共は…お前さんとこの魔物(モンスター)ではないのか…?」

「いや、違う。 あのような鳥共は、余が管理・承知している魔物(モンスター)ではない。 つまり、大魔王配下の魔物(モンスター)ではないのだ。」

「なんじゃと!? では…アレは何なんじゃ!?」


「確かに…普通の鳥ではない。 あのような巨大な鳥も珍しいし、ましてや…人間を誘拐するなど…まずあり得ない…」

「ふむ、その通りじゃが…」

「おそらく、アレは悪魔神の使い魔であろうな。」

「な、なんと…悪魔神の使い魔とは……っ!? あのドラゴンだけではないのかぁ!?」

「………」


 するとここで、付近の木々に留まっていた大型の漆黒のカラス共が、突然…ヴァグドーと大魔王の方に向けて…口から "黒い煙" を吐き出してきた。 だがしかし、当然…ヴァグドーと大魔王には通用しない。


『…ッ!!?』


 続けてすぐにカラス共が、そのクチバシを鋭く突き立てて、ヴァグドーと大魔王の方に向けて突撃してきた。 そこにヴァグドーと大魔王が対応、突撃してきたカラス共を回避しつつ、手刀で叩き落としていく。 そもそも…たかが鳥ごときに、ヴァグドーと大魔王が負けるわけがない……って、本当に学習能力がないのか…コイツら…?


「ちっ、ホント鬱陶(うっとう)しいのう! コイツら!」

「どうやら…なにがなんでも我々を排除したいらしいな。 なかなかの邪魔者みたいだ。」

「ふん、邪魔なのは…むしろコイツらの方じゃよ! さっさと排除したいものじゃな!」

「確かに……そうだな」

「ふむ、まだ何かある」


 遺跡の外・森の中にいるカラス共は、そのほとんどがヴァグドーと大魔王に叩き落とされてしまい身動きとれないが、遺跡の中にいるカラス共がカァーカァー鳴きながら、なにやら騒ぎ出している。


「ふん、どうやらワシらに感づいたか…?」

「よし、とにかく先を急ごう」


 そこでヴァグドーと大魔王が、謎の巨大な古代遺跡の入口の前まで到着した。


「オ・マ・タ・セ~~♪」

「ようやく…到着したか」

「どうもお待たせしました。」

「おう、よう来たな」


 するとここで勇者アドーレと大魔女シャニルとレイドルノの三人もヴァグドーに合流した。


 そして、勇者アドーレと大魔王エリュドルスが再会する。


「ふふふ、お揃いで…ようこそ、勇者諸君」

「………」

「………」

「今更ながら、余の紹介をした方がいいかな…?」

「大魔王エリュドルスッ!!」

「ふふふ、やっぱりご存知か」


「…まさか…大魔王と共闘すると言うのか…?」

「…なにっ、別に別々で戦闘をしても余は構わんが…?」

「まぁ…待て、事を急に決するのではない。 そんなに急ぐと損するぞ」

「………」


「ところで…あの鳥共は…一体何なんだ…!?」

「詳細は不明だが、あの鳥共は…おそらく、悪魔神の使い魔であろうな。」

「…えっ!?」

「…悪魔神の使い魔…」

「…では…あの鳥共が…今回の女王様を連れ去った誘拐犯なのか…?」

「…否、必ず…裏で操る黒幕がいるはずだ…。 そいつを探さなければならんのだ。」

「…黒幕…」

「…何かおかしいか…?」

「…大魔王のあなたが…誘拐犯の黒幕を探すのは…なかなか滑稽だと思いまして……ね」

「ふふふ、確かに……な」


「ふむ、そうじゃな。 ()()えず…デュラルンを捜索する者と、その黒幕とやらを追跡する者に分かれていった方がよさそうじゃな。」

「ああ、そうだな」

「ええ、そうね。 その方が効率良さそうね。」

「はい、判りました。」

「余もそれでよい」


 そこでヴァグドーと勇者アドーレと大魔女シャニルの三人が、連れ去られたデュラルン女王様の捜索を、レイドルノと大魔王エリュドルスの二人が、今回の誘拐犯の黒幕の追跡を、それぞれ分かれて行動することになった。


「それでは…行くかの」

「は~い、了解~~♪」

「はい、判りました。」

「さて、久しぶりに暴れさせてもらおうかな。」

「さぁ、そろそろ余も行かせてもらうか」


 なんと言うことなのか!?

 ここに新たなる最強無双パーティー『天衣無縫』が、遂に完成した! (ヴァグドー、勇者アドーレ、大魔女シャニル、レイドルノ、大魔王エリュドルスの五人のパーティーである)


 この前人未踏で謎の多いダンジョン、謎の巨大な古代遺跡に挑むことになり、その五人が入口から内部に入っていった。



この奇跡の最強無双パーティーで一体どんな化学反応を見せるのか!?


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