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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
16/329

12、雑魚共の執念

サブタイトルだけで察した読者は、とても凄い!


  ●【No.012】●



……巨蒼龍がぐったりと倒れている。

すると突然、巨蒼龍の身体が光始めていた。


「ん? なんじゃ!?」


やがて光が消えると、そこに見慣れない蒼色の剣が現れた。


「お? なんじゃ? 突然……剣が現れた……?」


ワシは両手で地面に刺さっているその剣を抜いた。


「おお! なかなか良い剣じゃな! よし 今度はこれを装備しようかの!」


どうやら、巨蒼龍が蒼色の剣【氷結の剣】に変化していて、自分を倒したヴァグドーだけが装備できる様になっていた。


ヴァグドーは【氷結の剣】を手に入れた。


ワシはそのまま "地獄の洞窟" から外に出た。





外に出ると複数の人間が、ワシが来るのを待ち構えておった。


ここに来る道の途中で出会ったガラの悪そうな格好の、いかにもチンピラ風情共の山路賊が、前の倍の人数でワシが外に出てくるのを待っておった様じゃ。

どうやら、以前の報復の為に来た様じゃが、よくもまぁ、ここまで来れたものじゃな。

……ご苦労さん。


「てめえ、見つけたぞ!! この間は、よくもヤってくれたなぁ~!!」

「てめえ、この間のカリを返させてもらうぜ!!」


「やれやれじゃな、よくもまぁ、また痛い目に()いに来た様なものじゃな。」


「なんだと!? てめえ!!」

「待ちな!!」

そこにチンピラ共の山路賊の中から、一際(ひときわ)大きな男がワシの前に現れたのじゃ。


「ほう、お前…なかなか良い剣を持っているな! どうだ? その剣を俺に渡せば、命だけは助けてやるぞ!?」


「……はぁ~~…」

ワシは思わず、ため息が漏れてしまった。


何故、雑魚敵はこうも根拠のない、強がりが出来るのか?

前にワシと戦ってほとんど何も出来ずに、地面に転がっていく(サマ)を味わったはずじゃ!

なのに、また性懲りもなく、今度は親分らしき者も連れて、ワシの前に現れるとはの……。

いや、それ以前にソイツを連れてくれば、ワシに勝てるという発想自体、壊れておる。


 ……間抜けじゃ……


「それで…断ったら…どうなるのじゃ?」


「断る…? ガハハハ、それなら、お前を死体にしてからじっくりと、奪い取ってやる。」


「……はぁ~~…」

またワシはため息を漏らしてしまった。


もう間抜けにはこれ以上何を言っても、仕方あるまい……。

正直、もうウンザリじゃ。


「ならば! お前が死ね!」


そう言うとワシはその山路賊の親分らしき男の顔面に、眼にも止まらないほどの強烈な右拳を喰らわした。


 ドゴォン!


「……え? ぶほぉっ」

その山路賊の親分らしき男は、何が起きたのか理解できずに、そのまま遠くの方まで勢いよく、まっすぐ吹っ飛ばされてしまった。


「…えっ!? 親分…?」

「嘘? そんなバカな!?」


「………」

山路賊の子分共が、ひどく動揺しているその隙に、一瞬でソイツらを全員、一撃で再び地面に転がしてやった。


「今回までは、まだ生かしておいてやる…だが、次は本当に殺すぞ!」

だが、山路賊子分全員は既に意識を失っていて、ワシの話しを聞いていない。





ワシはまるで何事もなかった様に、そのまま下山していった。



あの連中……面白いからワシの所に来たら、またからかってやろう。


 ……暇潰しにもなるしの……




絶望老人ヴァグドー、留まるところを知らず!


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