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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
154/329

150、「商売の街」


  祝・150話目突入!



  ●【No.150】●



 ―デュラルリダス王国―


  ◎「普通の街」◎


 わざわざ女将さんが外まで見送りに来ていた。


「おう、世話になったのう」

「ご利用ありがとうございます。 またのお越しをお待ちしております。」

「はい、どうもありがとうございました。」


 翌朝、ヴァグドーたち一行が普通の宿屋「お隠れ森里」を出ていったあとで、再び次の関所の方に向かっていった。


 そこに到着すると、次の街に入る為の関所は既に開始されていて、人々が関所を行き()い衛兵たちがそれを監視・手続きしている。


 そこでヴァグドーたち一行も手続きをするのだが、


「はい、皆さんの身分証の提示をお願いします。」


 と衛兵たちがヴァグドーたち一行にも声をかけてきた。


「やぁ、精が出るな」

「これは勇者アクナルス様!」

「それと、彼らが…あのヴァグドー御一行様だぞ!」

「すると、この方たちが…あの―――」


 そこに勇者アクナルスが衛兵たちに声をかけてきており、そこからヴァグドーも再度無言で『銀の招待状』を衛兵たちに提示してきた。


「…ん…」

「こ…これは…まさか…本当に実在するとは…っ!?」

「ふん、当然だぞ! さぁ、わかったら―――」


 またしても、ここの衛兵たちも『銀の招待状』を確認しており、()()を見て大変驚いていた。


「さっさと素早く手続きしろよな!」

「は…はい、わ…判りました」

「そ、それでは…ただちに…」


 そこで衛兵たちが慌てた様子で、ヴァグドーたち一行に対して、迅速かつ失礼のないように手続きを済ませており、これでようやく次の街に入ることができた。 なにしろ、ヴァグドーたち一行は女王様がVIP待遇してる一行なので、失礼や粗相のないように対応しなければいけないのだ。






「…ようやく到着したな…」


 次の街(三番目の街)に入ったヴァグドーたち一行は、先程までの「普通の街」とは、街の形状や風景が一変しているのに、気がついて大変驚いている。


「……?」

「ほーう、これはまた活気があってよいのう。」

「こ…これはまた…街の風景が一変していきましたよね。」

「へぇ~ なかなか色んなお店があるわねぇ~♪」

「ここの街では…大小の宿屋は勿論だが、武器屋や防具屋や衣服店や食料品店や温泉宿などなど……商売をする者たちが集まってる。 いわゆる「商売の街」ですな。」


 それは勇者アクナルスの言う通り、この街では、普通の宿屋から大型宿屋に、武器屋・防具屋・レアアイテム売買店に、衣服店・食料品店・定食屋に、温泉宿や遊戯施設まで様々なお店や施設などの建物がずらりと並んでいて、沢山の人々が買い物をしたり、見て回ったりしていて、とても騒がしくも賑やかに人々が行き()っていた。


 やっぱり…ここの街でも街のあちこちに、沢山の垂れ幕や横断幕などが架かってあって、その文字の内容が、「女王様、お誕生日おめでとうございます!」や「デュラルン様、おめでとう!!」などと書かれていた。


 さらには、デュラルン女王様のお誕生日パーティーが開催されるこの期間中だけは、値段の金額が通常よりも安く設定されていて、ヴァグドーたち一行が持っているお金でも十分に買えるのだ。


 ちなみにだが、この期に及んでお誕生日パーティーはまだ開催されていない。


 それとここの街の名前も、また安易な付け方をしている。


「ほーう、品数豊富そうじゃな。 よし、必要な物や不足している物は買っていくか。」

「はい、了解ですわ。」

「はい、そうですね。」

「は~い、賛成~♪」


 ヴァグドーのこの提案に他の皆が賛成している。


「よいかの? アクナルスよ」

「……そうですね。 まぁ、今日はこの街で買い物をして、明日には、次の街へ行くとしましょうか。」

「ふむ、わかったのじゃ」


 こうしてヴァグドーたち一行は、この「商売の街」で必要な物や不足している物を補うために買い物をすることになった。






  ◎「商売の街」◎


 まずヴァグドーや勇者アドーレたちが、食料品……特に肉や魚や米などの食べ物や大量の飲料水を全員分買い込んでいる。


「…これで…よし…」


 一方でカグツチやニーグルン姫たち女性陣が、自分たちの新しい衣服や新品の下着を買い込んでいる。 その中でも大魔女シャニルが下着売場の某所で、なんと…幻のレア商品『魔法の下着』と『魅惑の下着』を見つけていた。


「…こ…これは…っ!?」


 さらにルドルス将軍が妄唇(もうしん)将軍と共に、新しく気に入った剣や鎧などの武器・防具をそれぞれ買え揃えていた。


「おお、これもなかなか…」


 この街では、買い物した商品を自分たちが宿泊している宿屋や自分たちが乗ってきた馬車まで送り届けてくれるシステムがある。 利用料金は少しかかるけど、ヴァグドーたち一行もこのシステムを利用して、自分たちが乗ってきた大型馬車まで、買った商品を送り届けてもらうことにした。


「……夜…ですか…?」

「あらら~ もう夜ぅ~?」

「どうやら買い物に夢中になりすぎて、すっかり夜遅くなったようですね。」

「今夜はここに泊まることにしましょうか。」

「ふむ、わかったのじゃ」


 そして、夜遅くまで買い物をしていたヴァグドーたち一行が、今夜も勇者アクナルスの案内で、近場の普通の温泉宿に泊まることにした。


まったく、最近のヴァグドーたち一行は、随分とのんびり行動だよな!?


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