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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
153/329

149、一時休憩

色々と伏線をバラまいたけど、果たして全て回収できるのか?


  ●【No.149】●



 ―デュラルリダス王国―


  ◎「普通の街」◎


 今夜はヴァグドーたち一行が、次の関所のすぐ近くにある、普通の宿屋「お隠れ森里」で宿泊することになった。 ここの宿屋は、もともと宿泊するお客様もあまりいないので、最早…ちょっとだけ貸し切り状態なのである。


 しかも、ここの宿屋の女将さんや仲居さんたちが、もの凄く美人のエルフであり、言わばこの宿屋は美女エルフが経営している宿屋なのである。


「いらっしゃいませ、お客様」

「おう、世話になるぞ!」

「どうもお世話様です」


 ちなみに今回の部屋割りでは、1.勇者アドーレと勇者アクナルスの二人で一部屋、2.大魔女シャニルとアルベルスとアルラトスの三人で一部屋、3.カグツチとロンギルスとデミラルスの三人で一部屋、4.エクリバとニーグルン姫の二人で一部屋、5.ルドルス将軍と妄唇(もうしん)将軍の二人で一部屋、6.ヴァグドーだけで一部屋となっている。


「さぁ、お部屋はこちらにございます。 お客様」

「おう、そうかい」

「はい、どうもありがとうございます。」


 早速だが、その仲居さんたちの案内で、ヴァグドーたち一行が、それぞれの宿泊部屋まで行き部屋の中に入ると、それぞれ自由に寛いでいる。


 なんと、部屋の中は普通の広さの三人部屋なのだが、和風な感じになっていて、和風のテーブルやイスやクローゼットや鏡台やトイレなどがあり、さらに台の上には布団が敷いてあり、景色が見える窓も大きい。


「どうぞ、ごゆっくり」

「…ふむ…」


 そこで仲居さんがお茶を()れると、一礼をして部屋を出ていった。






 まずはお風呂から―――


 ここの宿屋の大浴場も和風な感じでなかなか大きく広い、女湯に大魔女シャニルやカグツチやニーグルン姫たち女性陣が入浴していて、男湯にヴァグドーやルドルス将軍や妄唇(もうしん)将軍たち男性陣が入浴している。 女性陣がお喋りしながら、楽しそうに気持ち良さそうに入浴しているのに対して、男性陣が無言で両目を閉じて、ほとんど無表情で入浴している。






 続いて勇者の密談では―――


 そこにヴァグドーたち一行が、大浴場で入浴している間、ほぼ同時刻で、勇者アドーレと勇者アクナルスの二人が、宿屋の中の別の場所にいて、なにやら話し合っている。


「ようやく、他の勇者と出会えたな。 普通は一般的に考えても、異世界での勇者は一人だけの筈なのだが、やっぱりこの世界でも、勇者が複数いるようだな。」

「……」

「あんたは冥界の女神ハーディスによって転生された正統なる伝説の先輩勇者。 この俺はハーディスではなく、このいかにも胡散臭い神によって転生された悪魔的な後輩勇者。」


 このいかにも胡散臭い神とは、勿論だが、〈地球神アクナディオス〉のことである。


『ヒッヒッヒッ、そんなに褒めても特に何も出てこないぞ。』


「「……」」

勇者アドーレと勇者アクナルスの二人は(あき)れていた。


「ところでアクナルスよ。 キミはこの世界に勇者が複数いると言っていたが、ボクたちの他にもいるのですか?」

『……』

「実際…この世界に勇者が何人いるのか、よく知らないけど、我々の他にも勇者はいる。」

「……やっぱり…他にも…いるんですか……?」

『……』

「あぁ、そうだ。 あんたや俺の自分以外では、もう一人勇者がいることがわかっている。」

「……それは…誰だか…わかるのですか?」


 すると、そこで勇者アクナルスが両目を閉じて、無言で少し間をあけてから答えた。


「…()()の名前は…勇者()()()。 …俺は()()のことを()()()と呼ばせてもらっている。」


「……()()? …女性なんですか!?」

「あぁ、そうだ。 今は何処にいるのか…までは、俺にもよく知らないけど、以前はこの王国にも滞在していた……()()()……」

「…()()()…?」

「正直…俺も詳細は不明なのだが、この世界の何処かに存在していることは確かなんだよ。」

「……」

『……』

「このまま旅を続けていれば…あるいは何処かで出会えるかもしれないぞ。」

「キミは捜さないのですか?」

「…俺はこの王国に残る…」

「……そうですか」


 彼ら勇者たちの密談は、まだまだ続いているようなのだが、ここでヴァグドーたち一行が大浴場から出ていていた。






 さらに晩御飯では―――


 今度のヴァグドーたち一行がいる、ここの宿屋の大宴会場も和風な感じでなかなか大きく広い、どれも美味しそうな豪華な肉料理や魚料理やエルフ特製のご飯・汁物などがずらりと並んで振る舞われていて、その美味に舌鼓を打っていた。 また食事を終えると、皆がそれぞれ自分たちの宿泊部屋に戻って寛いだり、休息したり、就寝したりしている。

 なにぶん、夜遅くに宿屋に到着しているので、そのような流れになっている。






 そして、その日の深夜


 最後に皆がぐっすり寝静まってる中で、ヴァグドーだけが宿屋の外に出ていて、無言で両目を閉じて腕組みをしながら、なんと…()()()()()()()


「…ふむ…おかしいのう…。 この王国…何かが…おかしい……少し異常じゃな…。」


 そのヴァグドーが、得体の知れない「何か」を感じ取って、この日は終了していった。


ヴァグドーの意外な特技(?)…は…一体いつ何処で覚えたのか?


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