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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
148/329

144、伝説の対峙:1

遂にヤツらが対峙する…?


  ●【No.144】●



 ―デュラルリダス王国―


  ◎「最初の街」◎


 翌朝、ヴァグドーたち一行は久しぶりにフカフカのベッドでぐっすり眠れて、身体の疲れがとれて休息できた。


 今回のヴァグドーたち一行が宿泊・滞在している大型宿屋は、その内部もやっぱり豪華でとても広く、宿泊部屋も一人一部屋ずつ割り当てられている。


 その宿泊部屋自体もなかなか広く、テーブルやイスは勿論だが、ベッドもふたつずつあり、シャワーやトイレなども完備されていて、外が一望できる窓も凄く大きい、まさに観光客向けの大型宿屋である。


 昨日は大型宿屋に着くなり、ヴァグドーが自分の宿泊部屋で休んでいて、しっかりと睡眠をとっている。 勇者アドーレの方もしっかりと休息・睡眠をとっている。 他の者たちもシャワーを浴びたり、一人でリラックスしたり、仲間内でお喋りしたりして、それぞれ快適に過ごしゆっくり寛いでいた。


「ふあぁ~~あ、久しぶりによく寝たのう。」

起床したワシがベッドからおりて、早速じゃが出掛ける支度をしている。


 そこで準備が終わると、ワシは宿泊部屋を出て、皆が待つラウンジへと向かった。

(※大型宿屋の中にあるラウンジである)


 そこでは、カグツチやニーグルン姫たちが既にラウンジに来ていて、席に座って朝食の軽食を食べていた。


「お先に失礼します。 師匠」

「おはようございます。 ヴァグドー殿」

「おはよう~♪ ダーリン♪」

「よお、ヴァグドー」


「ふむ、おはよう諸君。 今日はこれから "ギルド冒険商" の方に向かうぞ。」


「はい!」


 そこに臨王国の高将軍・妄唇(もうしん)将軍がラウンジに現れて、ヴァグドーたち一行を迎えに来た。


「おお、皆さん、おはようございます。 今日はまず "ギルド冒険商" から行きましょう。」


「ふむ…将軍よ、アドーレやシャニルはどうしたのじゃ?」


「はい、勇者様や魔女様は既に、"ギルド冒険商" の方に向かっております。」

「ふむ、そうかい。 ではワシらもそろそろ行こうかの。」


「はい!」


 食事を終えたカグツチやニーグルン姫たちが席を立ち上がって、ヴァグドーたち一行が宿泊している大型宿屋を出て、妄唇将軍の案内で早速 "ギルド冒険商" の方に向かっていった。






 ワシらが妄唇将軍の案内で、この街の "ギルド冒険商" に到着すると、なにやら中の方が騒がしいようじゃが…?


「おい、邪魔するぞ」


 ワシらが "ギルド冒険商" の中に入り、主人がいる筈のカウンターまで行くと、そこに後ろ姿のアドーレとシャニル、その後ろにアルベルスとアルラトスが立っておった。


「……ん? なんじゃ…?」


 その場にいた周りの冒険者たちが、勇者であるアドーレとカウンターの中にいる謎の男の方を見て、しきりに騒いでいる。


「おい、アドーレよ」


 ワシがアドーレに声をかけると、その場にいたアドーレやシャニルたちが後ろを振り向いて、ワシらの方を見た。


「はい、ヴァグドーさん、おはようございます。」

「あらら~♪ ヴァグドーちゃん、おはよう~♪ いいところに来たわねぇ~♪」


「…何? いいところに…?」


 このシャニルの不可思議な発言に、ワシはカウンターの中におる謎の男の方を見た。


 その謎の男の姿とは、漆黒の鎧兜に青紫色のマントを身につけた若い長身の成人男性であり、腰の左側には、凄く立派な剣を帯刀しておる。 兜のせいで顔までは見えないが、その謎の男の背後には、不気味で大きな黒い人影が立っておった。


「…むっ、その男は…? 主人なのか…?」


 ワシはアドーレに質問するが、それを遮って謎の男の方から自己紹介してきた。


「はじめまして先輩。 俺の名前は "勇者アクナルス" と言います。 どうぞよろしく」


「……先輩……」

「……勇者……」


 そこで少しの間、ワシらは沈黙しており、何故か周りにおる冒険者たちも黙ってしまった。


「…で…勇者のお前さんが主人なのか…?」

「いいえ、あの主人なら急用で現在不在なので、代わりに俺が主人代行をしています。」

「ほーう、なるほどのう。 それで…お前さんの後ろにおる、その黒いヤツは一体何なんじゃっ!?」

「…っ!!?」


 するとそこで、一瞬だが勇者アクナルスが顔色を変えて驚愕しており、またすぐにニコリと微笑(ほほえ)んだ。


「さすがは先輩です。 やっぱり()()()()()()えるんですね。」

「……何ぃっ!?」


 するとそこで何処からともなく不思議な声が聞こえてきた。


『ヒヒヒ、はじめまして。 自分は〈地球神アクナディオス〉と言う者だ。』


 なんと…勇者アクナルスの背後にいた不気味で大きな黒い人影、〈地球神アクナディオス〉も自己紹介してきた。


これは…伝説となった一日目の始まりである。


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