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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
E.デュラルリダス王国編
147/329

143、「最初の街」

ここで遂に主人公(ヴァグドー)の登場です。


  ●【No.143】●



※伝説の皇剣 (現在六本)

◎『大魔王エリュドルス』→【終焉殺の剣】

◎『神光聖者エリュニウス』→【絶望神の剣】【失望帝の剣】

◎『ヴァグドー』→【消滅罪の剣】

◎『勇者アドーレ』→【磨羯龍の剣】

◎『勇者アクナルス』→【宝瓶龍の剣】



 その後は、目的を果たした神光聖者エリュニウスが、その役目を終えて再び天高く舞い上がり、はるか上空へと、その姿を()していった。


 一方の勇者アクナルス側も、神光聖者エリュニウスと別れた後は、入手した伝説の皇剣【宝瓶龍の剣】を持って、そのまま何処かへ飛び去っていった。






 その同時刻にヴァグドーたち一行は、遂にデュラルリダス王国に到着していた。


 この王国の「最初の街」の入口には、あの臨王国の高将軍・妄唇(もうしん)将軍が、部下の臨軍の兵士たちを引き連れて、ヴァグドーたち一行を出迎えていた。


「おお、お待ちしておりました。 勇者アドーレ様、ヴァグドー殿、大魔女シャニル殿」

早速だが、妄唇将軍が話しかけてきた。


「おや、これは妄唇将軍。 あなたもこちらに来ておりましたか。 お久しぶりですね。」

「おう、お前さんは…確か臨王国にいた将軍か……それで臨王は元気じゃったか?」

「ヤッホー♪ 元気ぃ~~♪ 妄唇ちゃん♪」


 まるで久しぶりに友人・知人に会った学校の同窓会のように話し込むヴァグドーたち。


「さあ、それでは早速宿屋まで、ご案内しましょう。」

「おう、そうかい。 それではよろしく頼むぞ。」

「はい、どうもありがとうございます。」

「はぁ~いぃ、サンキューねぇ~~♪」


 早速だが、妄唇将軍の案内でヴァグドーたち一行は、これまで乗ってきた大型の馬車を所定の場所に停めて、そのまま街の中に入っていった。




 その街の中では、沢山の人間が行き来していて、大変賑わっている。 この街のあちこちでは、沢山の垂れ幕や横断幕などが架かってあって、その文字の内容が、「女王様、お誕生日おめでとうございます!」や「デュラルン様、おめでとう!!」などと書かれていた。


 どうやら話しを聞く限りでは、まだお誕生日パーティーは始まっておらず、一度始まると数日間連続のぶっ通しで(おこな)うらしい。 また運良く、その前の日に来れた訳だ。


 それにしても、この街では、面倒臭い手続きや取り締まりなどがかなり緩いようで、特に何もせずに簡単に(はい)れてしまった。


「それはですね、ここが「最初の街」と呼ばれるところで、特に冒険者や観光客などの宿泊・滞在が許可されてる街だからです。」

妄唇将軍がワシらの疑問・質問に答えてくれている。


「…「最初の街」…?」


「はい、この街の正式名称はよく解りませんが、この街の者たちがそう呼んでいました。 どうやらここの他にも、いくつか街があるようですな。」


「ほーう、まだいくつも街があるのか?」


「あとは、この街には "ギルド冒険商" もありますけど、今から行きますかな?」


「今はよい。 それよりも今は宿屋に行って休みたいのう。」

「はい、ボクも賛成です。」

「はぁ~ 私も疲れたわぁ。 宿屋で休みたいぃ~~♪」


「はい、判りました。 それでは宿屋に向かいましょう。 ちなみに、この街には酒場もありますが…行かれますかな?」


「ワシは酒は()まん」

「ボクもお酒は()みませんね。」

「私もお酒は()まないわよぉ~~♪」

※あとは、未成年や職務中の将軍や魔族なので、お酒は基本的に誰も()まない…?


「はい、判りました。」


 などと話しながら歩いていると、ワシらがこれからしばらく宿泊・滞在することになる宿屋に到着した。


「ほーう、これはなかなか豪華じゃのう。」


 まだ外見の見た目だけなのだが、緑色の大きな建物の五階建てで、凄く豪華な観光客向けの大型宿屋が目の前に現れた。


「この街で一番いい宿屋を予約しました。 勇者様が宿泊するのに、質素で小さな宿屋では、とても失礼ですからな。」


「……」

「……そうかい、まあ…泊まれれば…何処でもよいがのう。」

ふふふ、ワシは素っ気ない態度で応えており、アドーレも苦笑いをしていた。


 それからワシらは、そのまま大型宿屋の中に入っていった。


「…ふーう、とても緊張したな…」

「お疲れ様です、将軍」

「否、まだまだ…これからが本番だぞ! よし皆、気合いを入れ直すぞ!」

「はいっ、将軍!」


 続いて、妄唇将軍や臨軍の兵士たちも、その大型宿屋の中に入っていった。


 それはまるで、上司や得意先などに接待や商談をする担当社員のように、多少の緊張や疲労をしている妄唇(もうしん)将軍が、その疲れ気味の身体に気合いを入れ直していた。 ……さすがは軍人である。



さすがのヴァグドーも長旅で少しお疲れ気味です。


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