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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
D.アンリールノエロン編
123/329

119、長居は無用

大魔王や神光聖者もかなり奮戦して善戦しているのだが……しかし……!?


  ●【No.119】●



 ―アンリールノエロン―


 この大都市の街の北側にある、宿泊している大型宿屋に、ヴァグドーたち一行が滞在しており、もうそろそろ次の目的地へ向かおうとしている。


 ヴァグドーたち一行は、既に旅立つ支度をしており、全員の準備が出来たので、宿泊費の支払いを終わらせてから、宿泊している大型宿屋を出ていった。


「さあ、この街での目的も無事に終わって、長居は無用じゃ。 次の目的地に向かうぞ。」

「はい、そうですね。 判りましたよ。 ヴァグドーさん」

「はい、判りました。 師匠」

「ハーイ、ダーリン♪」

「はい、そうですわね。 そろそろ行きますか。」

「イエーイ、了解ぃ~♪」


 ここからヴァグドーたち一行は、この大都市の街の北側から西側へ移動しており、西側にある街の出入口の関所まで到着していて、そこから再び面倒臭い手続きをしている。


「やあ、ヴァグドーよ。 やっぱりもう行くのか?」


 そこに衛兵姿の『ワールドエルフ天蝎』がヴァグドーたちに話しかけてきた。


「おう、エルフの賢人か。 もうここでの目的も果たしたし、長居は無用じゃ。」

「じゃあねぇ~♪」

「はい、ボクたちはこれで失礼しますね。」

「ふふふ、なるほど……かなり旅慣れしているようだね。」


「おい、エルフの賢人よ。 ところで『エルフの森里』とは、この街より南西方面にあるのじゃな?」

「ああ、そうだが……やっぱり行くのか? あまりおすすめ出来ないけど……」

「まあ、気が向いたらのう。 ()()えずは、デュラルリダス王国の方に向かうつもりじゃよ。」

「そんな感じで、気楽に旅をしているからねぇ~♪」

「まあ、今のところは急ぎの用事もなさそうですからね。」


「ほーう、なるほど……それならば、デュラルリダス王国にある『アロトリス』と言う、お城に向かうといいぞ。」

「ふむ、そうか……わかった」

「はい、判りました。」

「イエーイ、了解ぃ~♪」


「それから勇者アドーレよ。 正統な "勇者男爵" と伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の所有者の認定、改めておめでとう。 これからも頑張ってくれよ。」

「はい、判りました。 これからも頑張っていきますよ。」


「それでは達者でな。 皆の健闘を祈っているよ、ヴァグドーたちよ。」

「おう、お前さんも達者でな。 それではさらばじゃ。」


 そして、ヴァグドーと『ワールドエルフ天蝎』がガッチリと握手をしている。


 そこでようやく、面倒臭い手続きも終わって、ヴァグドーたち一行が自分たちの大型の馬車のところまで行って、この大都市『アンリールノエロン』の街をあとにして、次の目的地へ向かって進み始めている。




   ―-―・●・―-―




  とある暗闇の中。


 大魔王エリュドルスが…再び暗闇の中にいて、空中をプカプカ浮いている。


 その黒いフードとローブとマントは、既にボロボロになっていて、相当な疲労をしており、相当な体力が消耗している。


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

大魔王エリュドルスは、かなり息を切らしている。


 大魔王エリュドルスの右手には、伝説の皇剣【終焉殺の剣】を持っていて、その隣には、伝説の皇剣【絶望神の剣】も見えており―――


 その身体全体(髪も含む)が白銀色に光輝き、瞳の色が青銅色と純白の4つの翼で、頭上に透明の輪がついた、その名も『神光聖者エリュニウス』が、大魔王同様に空中にプカプカ浮いていて、大魔王同様に身体がボロボロで疲労困憊で息を切らしている。


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」


「くそ、何でこんなに強いんだっ!? コイツはっ!!」

「くそ、これが悪魔神トニトリエクルスの復活前の不完全な実力なのだな?」


 その大魔王と神光聖者の二人の目の前には、暗闇の中から復活前の不完全な姿の悪魔神トニトリエクルスが、空中にプカプカ浮いて立ちはだかっている。


『フハハハ、そなたら二人ガカリでこの程度とは、最早…我が復活する必要もないのか…?』


「くそ、これほどの力があるのに、これでもまだ復活前の不完全な力なのか…!」

「くそ、余もあれから少しは強くなった筈なのだが、認識が完全に甘かった…!」


『ガハハハ、我を封印した歴代の勇者が、この我が滅亡した世界に、我と共に封印した。 この歴代の勇者の力も、今はかなり弱体化しているな。』


「……何っ!?」

「なんだと!?」


『我の復活も近いぞ!!』


「ふ、ふざけるな! そうはさせんぞ!」

「キ、キサマなんぞに、復活されたら、私たちが住む世界も滅亡させられる!」


『ガハハハ、もう駄目だな。 何をやっても駄目、今回の勇者も我を封印するのみ。 所詮は人間も魔族も天使も、我を打倒する事など出来ないのだよ。 フハハハ!』


 そう言うと、悪魔神トニトリエクルスの複数あるうちの腕の一本を、身体の前方に突き出していて、その(てのひら)から "透明で強力なエネルギーの超光弾" を、大魔王と神光聖者の方に向けて発射させた。


 ドッゴオォーン!


「ぐぅわぁーっ!!」

「がぁはぁーっ!!」


 その "透明で強力なエネルギーの超光弾" が、大魔王と神光聖者の二人に直撃して、後方の暗闇の中に吹き飛ばされてしまい、姿が消えてしまった。


『ガハハハ、出直して来るんだな、弱者共よ。 フハハハァーーッ!!』


   "長居は無用だな"


ヤバい!? いよいよ悪魔神の復活間近なのか!?

皆さん、かなりピンチです!?


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