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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
D.アンリールノエロン編
122/329

118、大都市での混浴タイム:2

目的を果たした、ヴァグドーたちの一時の休息である。


  ●【No.118】●



 ―アンリールノエロン―


 この大都市の中央部にある、巨大なお城『ノエロン城』から街の北側にある、宿泊している大型宿屋に、ヴァグドーたち一行がまた戻ってきている。


 今丁度、お昼頃になっているので、飲食店「天蝎捌堂」に入っていき、そこでヴァグドーたち一行が、美味しそうな昼ご飯をそれぞれ注文しており、皆で食べている。 ちなみにヴァグドーは、今回は焼卵定食を頼んでいる。


「なかなか美味しいですわ。」

「はい、美味しいですね。」

「ふむふむ、なるほど…確かにうまいのう。」

「あらあら~♪ なかなかイケるわねぇ~♪」


 それから飲食店「天蝎捌堂」で昼ご飯を食べ終えたあとで、ヴァグドーたち一行が、今度は北側にある "ギルド冒険商" の方に向かっていった。


 ヴァグドーたち一行が "ギルド冒険商" に到着して中に入ると、紫色のメイド服を着ている女性の主人が待っていて、勇者アドーレに話しかけてきた。


「あっ、アドーレ様、おめでとうございます。 これで正式に "勇者男爵" として、認定されました。 それと伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の正統な所有者として、認定されました。」

「はい、どうもありがとうございます。」

「ふむふむ、なるほど、遂にアドーレにも爵位がつくのか?」

「あらあら~♪ おめでとぉ~♪ アドーレちゃん♪」

「あら、おめでとうございますわ。 勇者アドーレ卿……これからは "卿" と呼ばなければいけませんわ。 おほほほ」


「はい、そこで勇者アドーレ様には、"勇者資金" として、お金が贈呈されます。 お受け取り下さい。」


 そう言うと、主人が複数枚の黄金の紙幣の "勇者資金" を取り出して、勇者アドーレに手渡した。


「はい、どうもありがとうございます。」

勇者アドーレは "勇者資金" のお金を受け取った。


「ふむふむ、ひとつ質問させてくれ。 現在いる勇者は一体何人おるのじゃ?」

「はい、こちらで認定されている勇者は、今のところはアドーレ様お一人様だけです。」

「ふーん、そうなのぉ~♪」

「ほーう、そうなのか」

「なるほど、そうなのですか。 よく解りました。」


「それでは勇者アドーレ様。 これからも頑張って下さい。 ご武運をお祈りします。」


 そう言うと、ヴァグドーたち一行が「ああ」などと(こた)えて、踵を返して振り返り、そのまま北側にある "ギルド冒険商" を出ていった。




 それから……今宵は、ヴァグドーたち一行が、宿泊している大型宿屋の方にまた戻ってきて、大型宿屋内にある食堂で、美味しそうな晩ご飯をそれぞれ注文しており、皆で食べている。


「はあー、こちらの方もかなり美味しいですわ。」

「はい、美味しいですね。」

「ほーう、うまいのう」

「これもなかなかねぇ~♪」


 それから……月夜は、食堂で晩ご飯を食べ終えたあとで、ヴァグドーたち一行が、大型宿屋内にある温泉宿の中の混浴露天風呂の方まで、また向かっていってみた。


 そこでヴァグドーが男性用の脱衣場に入り、カグツチやロンギルスやエクリバやニーグルン姫やテミラルスや大魔女シャニルの六人が女性用の脱衣場に入り、それぞれが衣服や下着を脱いで全裸になり、混浴露天風呂の方に向かっていった。


 カグツチたち女性陣六人が、女性用の脱衣場から出てきて、混浴露天風呂に入浴すると、既にヴァグドーが『ワールドエルフ天蝎』と一緒に入浴しており、二人の目の前には、お酒を乗せたお盆が湯船に浮いている。


「おう、来たかの」

「やあ、皆さん……お先に失礼してるよ。」


「あっ、師匠……お風呂は気持ちいいですか?」

「はあー、今夜も月がとても綺麗ですよね?」

「ヤッホー、ダーリン♪」

「あらヴァグドー殿、お風呂はとても良いですわねぇ~♪」

「ふぅー、全くいい気持ちになるよなぁー!」

「あらあら~♪ 今夜もいいお月様だよねぇ~♪ ヴァグドーちゃん♪」


「ふむ、そうじゃな」

「ああ、そうだね。 今宵もなかなか綺麗な月夜だよね。」

「ところで "ノエロン伯爵卿" とは、あのドラコンのことなのか?」

「そう、まぁ……ドラコンで爵位持ちとは、少しおかしいけどね。」


 それからヴァグドーやカグツチたち八人が、とても気持ち良さそうに、お風呂を楽しんでいる。




●「勇者男爵」

正式に勇者に認定された者には、階級や爵位があり、そのうちのひとつである。

その「男爵」とは、階級や爵位の中では、一番低い地位ではあるけど、勇者という職業と貴族の身分が同時に持てることになる便利なモノである。


●「勇者資金」

正式に勇者に認定された者だけが、受け取れるお金である。

用途は自由。

結構な大金が受け取れるけど、この資金が貰えるのは、この最初の一回だけである。

ちなみにこれだけが目的で、勇者になろうとする冒険者も少なくない。


※伝説の皇剣 (現在四本)

◎『大魔王エリュドルス』→【終焉殺の剣】

◎『神光聖者エリュニウス』→【絶望神の剣】

◎『ヴァグドー』→【消滅罪の剣】

◎『勇者アドーレ』→【磨羯龍の剣】


勇者アドーレがまた新たな境地に入る……?


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