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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
D.アンリールノエロン編
116/329

112、『銀の招待状』:1

主人公(ヴァグドー)たちが遂に大都市アンリールノエロンに到着している。


  ●【No.112】●



 ―アンリールノエロン―


 ある日の朝のこと、デュラルン女王陛下がこの街を立ち去ったあとで、少し経ってからの日に、遂に彼らがこの街にやって来た。


 この大都市の街の北側にある出入口の関所には、紫色の鎧を身につけた、この大都市専属の衛兵が数人立っていて、この街中に入る人々の監視や手続きの確認をしている。


 さらに衛兵の中には、あの男…『ワールドエルフ天蝎』の姿もいて、彼らがここに来るのを静かに待っている。


「……」


 するとそこに、衛兵の一人が『ワールドエルフ天蝎』に、慌てて声をかけてきた。


「『ワールドエルフ天蝎』様! もしかして、アレですか!? あの大きな馬車…っ!?」

「おお、ホントか!?」

「はい、アレです」


 そう言って、衛兵の一人が指差した方向に、『ワールドエルフ天蝎』が目を向けると、こちらの方に、大型の馬車の複数頭の馬を引いて歩いてくる、ヴァグドーの姿が見えてきた。


「っ!!?」


 すると、あの『ワールドエルフ天蝎』がヴァグドーの姿を見て、凄く驚愕している。


 ……あの男……なんと言う圧倒的な威圧感と威風堂々とした(たたず)まいなのか…? なるほどな、今までに相当な修羅場を(くぐ)()けてきたわけなのか…? さすがだよ!


「……」


 それから、ヴァグドーたち一行が、北側の出入口の関所に到着すると、早速…大都市アンリールノエロンの街に入る為の手続きをしていて、衛兵の『ワールドエルフ天蝎』がそれを静かに見ている。


「…!?」


 するとそこに、ヴァグドーが『ワールドエルフ天蝎』の視線・存在に気がついたので、『ワールドエルフ天蝎』の方から話しかけてきた。


「やあ、はじめまして、ヴァグドーよ、この街に来るのは初めてかい? 俺は『ワールドエルフ天蝎』と言う者だよ。」

「……エルフ?」

「おや、エルフを見るのは初めてかい? 俺は世界中を旅するエルフ…『ワールドエルフ天蝎』だよ。」


 するとニーグルン姫が凄く驚愕している。


「あら、あなた様が伝説の賢人の『ワールドエルフ天蝎』様ですか!? お目にかかれて、とても光栄ですわ!! ですが何故、紫色の鎧を着て、ここに居るのですか!?」

「ははは、これは衛兵のアルバイトだよ。 まあ、ただの暇潰しだよ。 ははは」

「あら、そうなのですか…?」

「ほーう、そうなのか?」

「……」

「ちなみに、これからキミたちを街中に案内する担当も兼ねている衛兵だよ。」

「あらあら、それはどうもありがとうございますわ。」

「そいつはご苦労様じゃの」


 すると、あの『ワールドエルフ天蝎』が「あっ!?」と言いながら、何かに気がついて、懐から『銀の招待状』を取り出して、それをヴァグドーに手渡している。


「はい、これをヴァグドーに」

「……これは?」

「ああ、それはデュラルリダス王国のデュラルン女王陛下からの招待状だよ。」

「…? ……デュラルン? ……招待状?」

「そう、これを渡すように、彼女から頼まれていたのだよ。」

「…ほーう、そうか…」


 するとまたしても、ニーグルン姫が凄く驚愕している。


「あら、それは『銀の招待状』ですか!? これは凄いですわ!! これは正式な公式の招待状ですわよ!!」

「ほーう、そうなのか?」

「……」

「本当に凄いですわ!! ですが何故、そのデュラルン女王陛下はヴァグドー殿のことを知っているのですかね!?」


「ヴァグドーさんはかなり有名で人気がありますからね?」


 ここで勇者アドーレが冷静に質問してきて、『ワールドエルフ天蝎』が冷静に答えた。


「さあ、そこまでは…特に何も聞かなかったからな? 実際に会って聞いてみたら…?」

「ふふふ、ではそうしよう」


 そのヴァグドーの意味深な答えをしたところで―――


「さて、今夜から泊まる宿屋を探さねばなるまいの。」

「ああ、それならば…飲食店や温泉宿が一緒についている大型宿屋を既に予約しているので、そちらの方を案内しようか?」

「へぇー、そんなのがあるのですか。」

「ほーう、用意がいいのう。 ではお言葉に甘えて、案内をしてもらおうかの。」

「ああ、了解したよ。」


 そんな会話をしていると、街に入る為の手続きも完了していて、いよいよ…『ワールドエルフ天蝎』の案内で、ヴァグドーたち一行は、遂に大都市アンリールノエロンの街中に入ることになった。


 早速…ヴァグドーたち一行は、北側のギルド冒険商の方に歩いて向かっていき、 到着すると中に入り、すぐに冒険者として登録していて、それを紫色のメイド服を着ている若い女性が対応しており、どうやらここの主人のようだ。


「早速ですが、誰か…伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の入手に挑戦されますか?」

「はい、ボクが挑戦しますので、宜しくお願いします。」

「あなたが…アドーレ様ですか…? はい、判りました。 ではどうか…神の祝福がありますように…祈っております。」

「はい、どうもありがとうございます。」


「ではもう大型宿屋に行って、旅の疲れでも癒すかな? ヴァグドーよ」

「ふむ、そうしようか」


 そこでヴァグドーたち一行は、北側のギルド冒険商を出ていった。



※ヴァグドーたちの大型の馬車は、所定の場所で待機・管理しているので、ご心配なく。


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