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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
C.ギドレファナス王国編
104/329

100、独裁王国との離別

遂にヴァグドーたちがギドレファナス王国とおさらばする。


  ●【No.100】●



 ―ギドレファナス王国―


 国内の中央部にある旧王都廃墟跡地では、早朝からヴァグドーたち一行が、この国から出国して、今度は南方向に向かうことにしている。


 一方のレイドルノとダルラルダの二人は、ヴァグドーたち一行を見送る為に、最後まで付き添っている。 (ちなみにロゼッダン、エウノミア、エイレネの三人は、お別れの挨拶を済ませて、既に帰宅している)






 やがて…一行は国内の南側にある森林に到着した。 この森林を越えると、そこに川があり、それも越えて…ようやくこの国から出国できる。 本来なら国境警備の関所から抜けて出国するのだけど、現在(いま)ではもう警備隊もいないし、お金もかからないので、誰でも自由に通過できる。 だけど…大型の馬車に乗って来ているヴァグドーたち一行は、あえて別ルートから出国することになる。


 それと…森林や川を越えるのに、一行はまる一日経過している。 本来なら普通の人間でも七日から十日はかかる道程を、レイドルノたちの助けもあって、わずか一日で越えてしまった。 あとは国境・境界線とかは特にないが、出国するのみであり、ここで大型の馬車が使用可能である。


 ここでヴァグドーたち一行は、レイドルノとダルラルダの二人とお別れすることになる。


「どうやらここまでのようだな。 ヴァグドー公よ」

「おお、そうかい。 見送りご苦労じゃったのう。 レイドルノよ」

「はい、そうですか。 今までありがとうございました。 レイドルノ」


「皆さん、どうやらここでお別れのようね。 どうか…お気をつけて…元気でね。」

「うん、ありがとう!」

「はい、どうもありがとうございます。」

「ありがとぉ~♪」

「短い間でしたが、お世話になりました。 どうもありがとうございました。」

「世話になったな。 まぁ…そっちも元気でな。」

「いやぁ~♪ ここまで送ってもらって、ありがとねぇ~♪」


「俺たちはここでお別れなのだが、ヴァグドー公たちとの契約が切れる訳ではない。 何処かで出会ったら、また何か協力させてもらうよ。」

「おお、そうかい。 それならまた何処かで出会おうぞ! それまでの間はさらばじゃ!」

「はい、そうですか。 ではまたご協力をお願いします。」


「私もレイドルノ同様に、次回もまたご協力をさせてもらいますよ。 それまでに皆さん、よい旅を!」

「うん、ありがとう!」

「ええ、ありがとねぇ~♪ それなら…また何処かで出会ったらヨロシクねぇ~♪」

「おう、さらばだ! また何処かで会おう!」


 ヴァグドーとレイドルノがお別れの握手をしている。


「ではさらばだ! ヴァグドー公よ!」

「…ふむ…」


 こうして、ヴァグドーたち一行は、再び大型の馬車に乗り込み、そのまま南方向に向かって進み出しており、ギドレファナス王国をあとにした。




 その後のギドレファナス王国では、現在の最大権力である王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)の解体・協力で全ての権力がこれで無くなり、国民たちの為の国づくりが徐々に開始されていき、その為の王位・王権の廃止と国民の中から優れた者を国の代表にする制度の提案が出されており、国名も一時的にギドレファナス共和国に変更されて、後日改めて国名を新しくする予定である。

 軍隊についても、一時的に "牡牛・バーデハルドン" が本隊総司令となり、他の元王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)たちも暫定的な将軍となり、軍の統率・管理をすることになる。


「レイドルノよ、ヴァグドー様や勇者様たちは…もうお送りしたのか?」

「ああ、もう出たよ。 だけど…どうして…アンタも一緒に来なかったのか? バーデハルドンよ」

「私にその資格はない!」

「…そうか…」


 この国もこれからの立て直しが本番であり、果たして…それが成功するのか、それとも失敗するのか、見物(みもの)である。



  ※  ※  ※



 ―アンリールノエロン―


 ここはギドレファナス共和国のはるか南方向に位置した巨大な都市であり、王族のいる王国や一般的な国ではない。

 都市の中央部には、お城のような巨大で紫色の建物があり、そこに紫色のメイド服を着た、多くの女性が建物の内部の整理・清掃をして、働いている。


「はぁ~ 先代のご当主様が…お亡くなりになって、もう一年経つのですか?」

「そうよね。 ご当主様の遺言では、この『ノエロン城』の整理・清掃・管理を徹底するように、なのよねー?」

「だけどさぁ、この仕事のお給金が、また結構良いのよねー! この街では、あんまり私たちに合った仕事もないしねー!」

「ええ、住める場所も提供してもらえるし、これぞメイドの基本的な仕事なのよねー!」

「さぁー、今日もいっぱい頑張るわよーーっ!!」


 メイドたちは今日もお喋りしながら、お掃除をしている。



  ※  ※  ※



 王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)

  親衛騎士:12名

 01.牡羊・ロゼッダン

 02.牡牛・バーデハルドン

 03.双子・???

 04.蟹 ・ターナトルス

 05.獅子・ブルトネラス

 06.乙女・ミレイジュ

 07.天秤・ダルラルダ

 08.蠍 ・レイドルノ

 09.射手・ヴァグドゥルス

 10.山羊・ナバルノス

 11.水瓶・ディケトリア

 12.魚 ・アルダリガヤ



ヴァグドーたちは次の目的地に向かって出発する。


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