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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
C.ギドレファナス王国編
103/329

99、女神ハーディス:5

新年、明けましてお久しぶりねぇ~♪ …え? 私は誰かってぇ~? それは本編を見てねぇ~♪


  ●【No.099】●



 ―ギドレファナス王国―


 国内の中央部にある旧王城廃墟跡地の周囲にある森林の奥の方にある大きな古いお墓の目の前では、ヴァグドーたち全員が揃ってお参りしている。


  (ピカァッ!)


 …ん…なんじゃ…っ!?


 すると…突如として、ヴァグドーの目に光りが飛び込んできて、ヴァグドーだけが目を凝らして、よーく見てみると墓石の背後のさらに奥の方に、何かが光り輝いている。


 それは人型…? 光り輝く人型に、ヴァグドーはひとつの可能性を思い出している。


 あの光りは…何処かで見たことが…あるような…ないような…一体何処でじゃ…?


 その光りは…墓石の背後の奥の方にある小さな泉の真上で、女性の人型として光り輝いている。


「あ、あれは…っ!?」

「も、もしかして…あれって…まさか…っ!?」

「また…現れた…のか!?」

「ほーう、久しぶりじゃのう。 そうか、また現れたか。」


 どうやらヴァグドーだけでなく、勇者アドーレや大魔女シャニルやレイドルノの三人も、あの…光り輝く女性の人型に気がつき始めている。


「ハロー♪ みんなぁー♪ 元気ぃー♪」


 やがて…光りが消えて、金髪に碧色の瞳に純白のウエディングドレスを着た、巨乳の美女が立って小さな泉の真上に浮いている。 そう、彼女の名前は―――


「ハーディスッ!!!」


 ヴァグドー、勇者アドーレ、大魔女シャニル、レイドルノの四人が大声で一斉にハモっている。


 そう、冥界の女神ハーディスである。 ヴァグドーたち全員がハーディスの方に歩いて近づく。


「あらあら♪ 転生組が既に四人も揃っているなんてぇ♪ ス・テ・キ♪♪」


「………」

「また現れたなぁーっ! ハーディスぅーっ!」

「はい、お久しぶりですね。 ハーディス」

「ハロー♪ お元気そうねぇー♪ ハーディス♪♪」


 ヴァグドーは無口、レイドルノは高圧的で、勇者アドーレは礼儀正しく、大魔女シャニルはお気楽に、それぞれが冥界の女神ハーディスに対応している。


 ハーディスの方は、相変わらずニコニコと微笑んでいる。


「でも不思議よねぇ~♪ なんでここがわかったのかしらねぇ~♪ 結構…見つからないようにしているんだけどねぇ~♪」

「お前さんは現れる時には、必ず光るじゃろう? その光りが見えたのじゃよ!」

「えっ!? アレが見えるの!? ヴァグドーちゃん!?」


「……?」

ハーディスの疑問にヴァグドーも疑問で返している。


「ふーん、なるほど、さすがねぇ~♪ ヴァグドーちゃん♪ …ん? あっ!? その剣は…もしかして…『悪魔神四天封皇剣』の【消滅罪の剣】なのねぇ~っ!?」


 冥界の女神ハーディスは、ヴァグドーが持つ伝説の皇剣【消滅罪の剣】を見て、軽いノリで少しビックリしている。


「驚いたわぁ~♪ 人間の身で…その剣を装備できるなんてぇ~♪ やっぱり…ヴァグドーちゃんは、ただ者じゃなかったのねぇ~♪」


 実際には凄く驚愕しているのだろうけど、いつものノリなので、見た目にはまったくよく解らない。


「…『悪魔神四天封皇剣』とは…一体何ですか? …ハーディス…」


「かつて…悪魔神トニトリエクルスには、忠実なる部下がいたわぁ~♪ それが悪魔神四天王なんだけど、今はもう個々で自由に行動しているわぁ~♪」


「おい! 悪魔神四天王とは、一体何なんだっ!?」

「う~ん、これは特殊な情報なんだけど、以前では『神光聖者エリュニウス』…『左刎王ギドアロス』…『右刎王アレクェート』…『大魔王エリュドルス』の四人が、それぞれ悪魔神を封印できる程の強力な伝説の皇剣を所持していたのよぉ~♪」


「…ほーう…」

「…え? それって…【消滅罪の剣】は、もともと誰のモノだったのからしねぇ~?」

「さぁ~? そこまでは知らないわよぉ~♪ でも【終焉殺の剣】と【絶望神の剣】と【消滅罪の剣】の3つの剣は、今でもあるわねぇ~♪」

「ちょっと待て! 確かに "四天" とあるが、今はまだ3つまでしかないのか!? その伝説の皇剣は…っ!?」

「それについては、自分たちで探してくださ~い♪」

「…むっ…そうか…」

「…そうなの…」


「ところで…お前さんはなんでここにいるのじゃ?」

「ここは中継地点(サポートポイント)なのよぉ~♪」

「…ほーう…」

「………」

「…ふーん…」


「あの…ボクから質問なのですが、『神光聖者エリュニウス』は、現在(いま)は一体何処にいるのですか?」

「この世界の南方向のはるか上空にある邪悪なる天空城『邪天侯城』の中で、身体を休めているわよぉ~♪ でもぉ~♪ 普通の方法で行くことは、まず不可能なのよねぇ~♪」

「…今度は南なのか…」

「う~ん、お空の上ねぇ~…何か他に行ける方法はないのかしらねぇ~?」

「それについても、自分たちで探してくださ~い♪」

「………」

「まぁ~…当然よねぇ~」


「あらあら♪ もう時間のようねぇ~♪ もっと私とお話ししたかったら、次の中継地点(サポートポイント)を探してくださ~い♪ では皆さんのご武運をお祈りしますわぁ~♪ じゃあねぇ~♪」


 すると…また突如として、ハーディスの身体が光り出して、光りと共にハーディスの身体も消えてしまった。



やっぱりぃ~、私ってご都合主義なのよねぇ~♪ 今年もヨロシクねぇ~♪


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