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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
10/329

06、第一の街に入る

絶望老人、異世界の街に初めて入る。


  ●【No.006】●



ワシは異世界に来てから99年間、あの森の中で暮らしていたのじゃ。


その為に自分以外の人間を見た事もないし、ましてや近くに街があった事さえ知らなかったのじゃ。


丁度良い機会だから、少し異世界の街の様子ってヤツを見ておこうかの。




ワシはその街の人間と一緒に街に到着して、所々に家が半壊・全壊しているの見て、あのドラゴンの仕業であると容易に想像できた。


「…酷いモノじゃな…」



早速だが、ハーディスの言っていたギルド冒険商という所に行った。


ギルド冒険商に入ると大勢の人間が居たが、おそらくは冒険者であろう。

ギルド冒険商の主人がギルドを仕切っており、男性で40代と見られる。

その主人に娘もいて、仕事を手伝っているようで名前は「アリナ」 見た目は20代といったところか、黒髪のロングヘアーがよく目立つ。


アリナはこの街について説明していた。


「はい、ここはアーサンティラル王国の第10都市、アーラントの町です。」


「……王国?」


「はい、この街を含むこの地方一帯はアーサンティラル国王が統治しているのです。」


ワシが前に居た世界でも王国はあるが、99年間も特訓に明け暮れていたので、考えもしなかったの。


主人がワシに話しかけてきた。


「あんた、今まで何処に居たんだ?」


「ああ、この街の西に森があるだろう。 あそこに居たのだよ。」


すると、二人の顔色がみるみるうちに変わっていった。


「えぇっ!?」

「お前さん、あの森に住んでいたのか!?」


「ああ、そうだが?」


「嘘? 信じられません!」

「あそこは "地獄の森" と言われていて、昼間の気温は80℃近くあり、夜は-60℃はある気温差の激しい森だよ。 人間なんかがとてもじゃないが住める所じゃないよ。」


「へぇ~ そうなのか? 結構、住みやすかったけどの。」


「ずっと、あの森に住んでいたのですか?」


「ああ、99年間は居たかの。」


「ええぇぇっ!!?」

二人共、大変驚愕していた。

「あんた、俺より歳上なのか? 信じられない!」

「どう見ても、外見が20代にしか見えません。」


「ふふふ、俗に言う不老不死と言うヤツだの。 少なくとも耐久力がゼロにならない限り、死ぬことはないのだよ。」


「………」

二人は最早、言葉が出なかった。


「ほれ、ワシは手続きをしたいのだが?」


「……あっ そうですか、ではこれを」

アリナはワシに透明のカードを手渡した。


「……これは?」


「それは冒険者の身分証であり、通行証でもあります。 それがあれば、アーサンティラル王国内であれば自由に行き来できますよ。」


「……ほう……」

すると、ワシが持っていた透明のカードがキラリと光った。


「はい、今のでそのカードがあなたの存在を認識しました。 これで身分証の完成です。」


「……ほう……」


「ついでにステータスの確認をしますか?」


「ふむ、そうだな」


「では先程のカードをこの装置の上に置いて下さい。」

ワシの目の前に銅色の小型装置が出てきた。


これは《ステータスカード》と呼ばれていて、銅色小型装置で冒険者の身分証のカードが触れると、その者のステータスが表示されるレベル測定装置であり測定値は80まで測定できる。


ワシは自分のカードを《ステータスカード》の上に置いた。


ビリビリビリ……ボン!


《ステータスカード》が故障してしまった。


「ん?」

「あら、おかしいですね? 故障ですかね?」


「…まさか…?」

主人が今度は銀色の小型装置を持ってきた。


これは《スーパーステータスカード》と言い、銀色小型装置のステータス表示レベル測定装置で測定値が250まで測定できる《ステータスカード》のパワーアップバージョン。


「すみません、今度はこれでお願いします。」

ワシは自分のカードを《スーパーステータスカード》の上に置いた。


ビリビリビリ……ボン!


《スーパーステータスカード》が故障してしまった。


「……えぇっ!!?」

「なんだと!!?」

二人共にまたしても、大変驚愕していた。


「おや、また故障かの?」


「………」

主人が今度は金色の小型装置を持ってきた。

「これが、最新の装置なんだが!?」


これは《フルパワーステータスカード》と言い、金色小型装置の最新版のステータス表示レベル測定装置で測定値が500まで測定できる《スーパーステータスカード》のパワーアップバージョンであるが、正直、そこまでレベルを上げた者は今までいない。


「今度はこれの上にカードを置いてくれ。」


「ふむ」

ワシは自分のカードを《フルパワーステータスカード》の上に置いた。




おや、これは一体どうなったのかな?


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