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逃走

放課後。私は音楽室に行くべきか悩んでいた。

絶対来いって、言われたけど、さっさと帰れば捕まる、もとい回収されないんじゃない?そう、思ったからだ。

だって、軽音部がやりたいわけじゃない。世界の片隅でひっそり弾いていられればそれでよかったのだ。

「帰ろう…」

ホームルームを終えた教室から抜け出して小走りで下駄箱に向かう。ここは3階。下駄箱が、一階なのが憎たらしい。

幸い、ユウに見つかる事なく下駄箱に着いた。ラッキーだ、本当によかった。

急いで靴を履いて、昇降口を飛び出した。

「待てよ。」

先程聞いたばかりの声。そして今最も聞きたくない声だ。私は聞こえなかったふりをして校門を飛び出す。どこで張ってたんだろ。彼のクラスの担任は、ホームルームが長いとも有名なはずなのに。

校門を出て、信号を渡ったところで私は足を止めた。多分もう、追い掛けてきてないだろう。

日頃の運動不足が、祟って息がかなり上がっている。思わずしゃがみ込む。

すると、誰かが私の肩に手を置いた。

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