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思わぬ出会い
できれば毎日更新することにしたんでよろ。
「軽音部やらね?」
「は?」
私がわかってないと思ったのか彼はもう一回繰り返した。
だから何で私なんだってーの。
ギターが好きなことを知ってるのはうちの学校では優実くらいだと思ってた。
どっから知ったのだろう。
その疑問を解決すべくとりあえず私は迂遠に尋ねてみる事にした。
「いやじゃないけど何で私?」
「なんか楽器できそ~だったし、街中で前ギターケース背負ってたから。」
「見たの!?」
まさか見られていたとは思わなかった。ギターケース背負ったのなんて気まぐれで応募したオーディオに行くときだけだったし!最寄り駅も避けたのに。
まあ、あっさり謎は解けたけど、マズイ状況になったわけだ。
見たの、なんて言わずに人違いじゃない、と言っておけばごまかせたのに!
今更そう思っても仕方ない。私は、ちゃんとユウに、向き合った。
「無理です。」