王宮騎士団10(サラの心労)
男共とでようとしたとき、そこに丁度、リンが来る。リンが来ると、男たちは頭を下げる。
「すいませんでした」
リンは突然のことに、目を白黒させる。
「リン、お前はどうしたい? お前の家に火をつけた犯人を。このまま、放っておけば、彼らは確実に殺されるよ」
「そんなの駄目。彼らは誰も殺してないわ。罪を彼らはこれから生きて償って欲しい」
その言葉に心打たれたように、男たちは涙ぐむ。
「リンもジェイと同じ意見なんだね。分かったよ、責任を持って私が助けよう」
「だから、ヒジリって好き」
「それは喜ぶところかな?」
「大喜びして良いはずよ。おじいちゃんはそう言うと、いつも喜んでいたわ」
「そうか、あのカーミネが骨抜きになってたわけだ。見たかったな、ぜひ」
指定された現場に行く。
男は、たくさんの殺し屋と共にいた。男は悦が入ったように、言う。
「ご苦労だった。仕事は終わりだ。やれ」
「うわ~」
「させねぇよ」
ヒジリが間に入り、華麗にみんなを倒す。峰打ちにし、誰も殺していない。気絶しているけだけだ。
「お前も終わりだ」
冷たい眼差しでヒジリは言う。
「貴様はサラに多大な心労をかけた。俺が赦さん」
「助けてくれ。助けてくれたら、君にも分け前を3分の1いや2分の1渡そう」
「そんなもん、いらねぇよ。俺はこの国に忠誠を捧げているからな。ワリィな。でも、お前等の方が軍より早く動ける。軍はいろいろなものに縛られ、すぐ軍を出せない。それに対して、お前等を縛るものは何もない。だから、いざというときすぐ、お前たちは動ける。と言うわけで、俺の抗議終了」
「待て、ワシを殺すとカスガーナ伯が黙ってないぞ」
「カスガーナって誰? 俺は、そんな田舎の小物のこと知らねぇよ。取り敢えず、用済みになったらお前達は殺すのだろ? 今までそうやってきたんだろう? 一度、自分も味わってみろ。まあ、味わったところで感想は聞けないけどな。死ね」
ヒジリは微笑み、容赦なく殺す。