表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

*9

稲子は次に康彦と会うときには、いい返事をする決意をしていた。

 康彦と一緒に住むとすれば、今は使っていない部屋を彼の部屋にしようとか、寝室にベッドをもう一つ買おうとか、これからのふたりの生活の案を練り始めていた。


 子供はやっぱり欲しい!四十代なら何とか産めるかもしれないなどと、稲子の夢はどんどん膨らんで行った。ショッピング街を歩いても、今までとは違った目で店を選んだ。

 仕事に相応しい身なりだけ整えればいいとの思いを貫き通し、お洒落をする気はさらさらなかった稲子だったが、康彦と歩いたり旅行へ行ったりするときに備えて、花柄のワンピースを選んでいる自分がいた。下着売り場ではレースのついたランジェリーを買った。朝夕の洗顔や肌の手入れも念入りにするようになった。


「稲子さん、きれいになったんじゃない?なにかいいことあった?」

美恵が稲子の顔をまじまじと見て、驚いたように言った。

「ええ。まあね。きちんと話が決まったら話をするわ」

「話って、えっ!結婚するの?」

 問い詰める美恵の言葉を遮るのに、稲子は戸惑ってしまう。早く康彦にきちんと伝えて、結婚の段取りを進めなきゃと、稲子は思っていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ