Trick or Treat!!
ハロウィンネタ
Trick or Treat
10/31、子どもたちの楽しいイベントの1つ、ハロウィンである。
もちろん、この屋敷も例外でなく、仮装したりなどして盛り上がっていた。
「Trick or Treat!!」
魔女の格好をした千夜封が部屋に入ってきたと同時に言った。
「千夜封、今年は魔女なんだね」
「おうよ!」
狼男の格好をしたスタードに笑いながら答えた。
「おらおらおら!俺にお菓子をよこせぇぇええええ!!」
「うっせぇよ、威偪!!」
猫男姿の威偪にすかさずツッコミをいれる悪魔の格好をした獅和。
「にしても皆、毎年こってるよな~」
「お前もな」
皆の仮装を見てしみじみと言うヴァンパイアの格好をした沙彌と、それに少々呆れながらツッコむ海賊姿の智悟。
「あれ、そういえば臨は?」
伯爵姿の悠莉が、そう周りを見渡しながら言った。
「あぁ、それなら・・・」
そう言いながら魔女が扉のほうに視線を向けると、ちょうど扉が開いた。
その扉の奥にいたのは、ケラミノ、ハバキを身につけ、大きめの出刃包丁を持っている赤い鬼だった。
「って、それナマハゲじゃん!」
智悟がすかさずツッコむと、ナマハゲ―――もとい臨は、お面を外すと出刃包丁を目の前でかざし、一言。
「悪い子・・・いや、人はいねぇか」
「臨、だめだよ!それじゃあ人類滅亡しちゃう!!」
「えー、それが目的だったのに・・・」
出刃包丁をおろし、ちょっと落ち込んでいる臨。
あ、本当に人類滅亡させるきだったんだ・・・。
「さあ!とりあえず皆そろったし、ハロウィンパーティー開始!!」
悪魔が高らかに言うと、皆はジュースで乾杯してからお菓子を食べ始めた。
「やっぱり、人類滅b・・・」
「だめ」
「・・・まだ言ってない」




