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屋根裏の住人

「いやー、意外と広いよな、この屋敷」

「そーだわなー」

あまりにも暇なので居間で寝っ転がっていた劉翔は、同じく寝っ転がっている千夜封に言った。

「んで、今ここに暮らしてんのが、俺入れて9人」

「んだよー」

「10人だよ!」

突然天井のほうから、聞きなれない少年の声がふってきた。

「あ、ごめん。て、……誰だっけ?」

千夜封のその言葉をうけた少年は、天井からものすごい音をたてて落ちた。

「千夜封、それわざとか…?」

「うん」

千夜封の返答にさらにずっこける。

それを見て、けらけら笑っている千夜封に劉翔は問いかけた。

「千夜封、これ誰?」

「これとは失礼な!」

しかしその問いに答えたのは、天井からふってきた少年だった。

「俺は中山(なかやま) (ろん)。千夜封たちと同じころから、ここに住んでるんだ」

崙が自己紹介を終えた丁度そのとき、さっきの音を聞いた他の7人が集まってきた。

「お、崙がいる!」

「まじで!?うわ、ホントだ」

「なんだよ、その珍獣か何かを見るような眼はっ!!」

みんなが珍しいものを見るような眼で見てくるのに耐えかねて、崙は声を荒らげた。

「だって、中学校入るちょっと前から屋根裏にしばらくこもってたんだから、珍しいだろ!」

それに反論する獅和と威偪と智悟を唖然と見つめてた劉翔に、千夜封は声をかけた。

「劉翔も自己紹介でもすれば」

「あ、うん。えっと、崙……」

「だから!珍しい珍しい言うな!」

「珍しいもんは珍しいんだよ!」

「だからってなあ……!」

ザクッ

未だに言い争いをしている4人の横の壁に、手裏剣が深々と刺さっていた。

その手裏剣が飛んできた方を見ると、手に持てるだけの手裏剣を持った千夜封が、笑顔でこちらを見つめていた。その背後に黒いオーラが見えるのは、気のせいではないだろう。

「今から劉翔が自己紹介するんだから、静かにしてろよ」

「「「「はぃ……」」」」

「いいぞ、劉翔」

今まで何もなかったような明るい笑顔で言われ少し戸惑ったが、せっかく静かになったので、劉翔は崙に自己紹介をした。

「えっと、俺は太田 劉翔。千夜封の従弟な」

「劉翔か!よろしくな!」

すぐに仲良くなった2人は、早速、劉翔の部屋でゲームをしに行った。


「にしても、千夜封の従弟ってわりには、天然だけど、静かだよね」

「いや、そうでもないぞ、臨。確かにずっとニコニコしてて物静かだけど、意外と腹は黒いから」

さらりと言った千夜封の言葉に、少し恐怖を覚えた7人だった。

うん、でてきたよ。

新キャラの崙!

ずっと屋根裏でゲームしたり、パソコンしたり、寝たり、寝たり、寝たり…。

飯は、みんながいない間にこっそりと。

まぁ、これからは、屋根裏ではなくちゃんとした部屋で暮らすし、みんなと仲良く飯食ったりします!…たぶん。

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