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嘘の告白  作者: かっきー
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五十二話 田崎の作戦

朝…今回はよく眠れたと思う。そして、いつもより早く起きる。


「んん…」


布団から顔を出して伸びをする。


学校にいく準備をする。朝食は相変わらず質素なものだ。


「今日は病院に行ってから学校の行こう」


いつもより早めに出て早見のいる病院へ向かった。


場所は学校の近くにある。いっぱい話をして…


そんなことを考えてたら目的地に付いた。楽しみなことを考えながら行動すると時間がたつのが早く感じる。


「早見くんおはようございます!!」


笑って挨拶する。だがそこには…


「ねー、ゆーくん、あ~ん」


「いい…一人で食える」


田崎が先に着ていて早見に朝食を食べさせようとしている光景を目にした。

別にそのくらいいいだろうと思いながら扉に手をかけ開けようとした時


「ねぇ…ゆーくんは笠井さんの言ってることを信じるの?あの子はあなたをこんなことにしたのに?」


「まあ…つうかいい加減に食いもんを口に持ってくるな」


「実際…どうなの?」


いきなり真剣な目をされてしまい言葉につまってしまった。


「いいんじゃねーの。単純に俺は惚れてたと思うし」


「そっか…記憶ないのにね、デモね、あれは嘘の告白だったじゃない?実際正式に付き合ってる訳じゃないってことだから」


田崎は顔を無理矢理自分の方に向けると


チュッ


「!!?」


「こういうことしても大丈夫ってこと…ちなみにファーストだから、出来れば、先もやりたいところだけど…」


すると荷物を持ち


「既成事実を作りやすい日にしておくから。」


いたずらっ子のような顔でこちらを見て帰っていった。


「(ヤバイです…)」


ドアの前にたっていた笠井は素早くその場を立ち去った


「初日だしこんなもんか…さて…笠井のことなんてどうでもいいって思うぐらい色々してやろう」 


いつのまにか知らない敵が増えていた。


なんだろう…ムカつく。


そんなことを思いながらも早見の部屋に入っていき平常心を保ちながら世間話などをして終わった。特にあの女のことは話さなかった。


「じゃあ、もう時間なので学校にいきますね」


いつものように笑顔で部屋を出ていった。


田崎梨子への怒りは隠せた。

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