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嘘の告白  作者: かっきー
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五十一話 作戦

これは笠井がバーにいってるときの話だ。


「はぁ…どうすりゃいいんだ」


前島は部室で一人落ち込んでいた。


笠井のことは好きだ。一緒にいて凄く楽しい。だが…


「早見の…人の彼女奪うとか…普通だったら、あり得ん話か」


明日謝って、普通の友達との関係になって…大西とは話が出来るか?

等を考えていると…


「へーっ…前島くんは玲奈ちゃんが好きなんだ!!」


いつのまにか入ってきた人がいた。そいつは…


「田崎…だったか?」


早見の幼なじみの田崎梨子だ。


「玲奈ちゃんが好きなんでしょ?」


「そうだけど…知ってるんだろ?あの二人が付き合ってるの…正式には嘘の告白だけどな」


「そっか…だったら…」


徐々に近づいてくる。そして、俺の顔をガン見して…


「じゃあさ、私と手を組まない?」


「何だよ…それ」


「私は、ゆーくん…早見が好き…で、あなたは玲奈ちゃんが好き。そして、早見は記憶喪失だから…そこを突くのよ、それに、嘘の告白なんでしょ?私と早見をくっつけて、あなたは玲奈ちゃんとくっつく。いい作戦でしょ?」


「そんなこと…」


確かに、いい作戦だとは思う。嘘の告白と記憶喪失は別れさせる理由にしては十分だ。それか、早見に彼女は梨子と言わせるなどの手段がある。


「そのあとには私があなたと玲奈ちゃんをくっ付けさせる手伝いをしてあげる。どう?お互いに悪くない条件だけど?」


考える…うまくいけば俺は笠井と付き合って…うまくいけばデートとかして…うまくいけば…結婚とか…


どれもこれも虚しい妄想だ。だが…可能性はゼロではない。


「わかった。乗ってやる」


「んじゃ、ヨロシク、いちよーアドレス教えとくね!」


携帯をとりだしなれた手つきで操作し、赤外線でアドレスを交換する。


「じゃあね!」



そう言うと、機嫌よく出ていく。


「全く…俺ってほんと最低だな…」


やりたくないけどやってしまう、自分が見えなくなりそうだ。そして、前島は家に帰ることにした。




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