表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘の告白  作者: かっきー
28/47

二十八話 終わるな!夏休み

翌朝、始発に乗るので朝食は食べずにホテルを出て行く、昨日は寝不足と練習の疲れもあったせいか、皆早く寝てしまったので、気分は良い。そして、帰り電車に揺られて帰っている。だが、思い出したくなかったことを高山が発した。


「ところで、宿題はやったのか?」


「うっ!!」


「ギクッ!!」


「チッ!!」


早見、大西、前島は図星を突かれ、わかりやすいリアクションをする。


「笠井や桜井は大丈夫だよな?」


「はい。七月には終わりましたよ」


「私もです」


優等生の発言だな。そんなことを考えているが、リアルにヤバイ。


「どのくらい終わったんだ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「0」


「ゼロ」


「零」


「お前ら・・・休暇宿題を提出していないクラブは提出まで禁止だぞ!!わかってんのか?」




合宿を終えて一休み・・・とはいかなかった。


「あ〜違う。これはだな、比較のthanを使ってだな・・・」


「これは解の公式で・・・」


「五賢帝か・・・ネルヴァに」


早見の家で高山が監視の元、宿題を終わらせるまで帰さないようだ。だが、3人の出来がかなり悪いので高山が秘策を用意。


「笠井か?早見の家にダッシュで来い!」


笠井を呼び出し、スピードを上げることにした。そして数分後・・・


「おじゃまし・・・」


「来たか!!お前は早見の宿題を手伝ってやれ!!俺は二人を見てるから」


「わ・・・わかりました」


何しに来たかは説明を受けていないのだが、あまりの迫力についついオッケーしてしまった。


「じゃあ、始めましょう」


笠井が隣に座ってくる・・・なんか、合宿の出来事を思い出すと俺は恥ずかしくてしかたがないんだが・・・すぐさま別にやな記憶がよみがえる。


「これはですね・・・」


「これさっきもやりました!」


「五回目ですよ!」


「・・・はぁ」


テスト勉強でも怖くなった笠井を思い出し、前回と同じような状況になってしまっている。さらにその隣でも・・・


「五賢帝をいい加減に覚えろ!!書け!!声に出せ!!」


「前島は比較級のページを終わらせろ!!」


「「はひっ!!!!」」


怒っているな。だが、先輩はアメとムチの使い方か上手い人だから大丈夫だろう。三人は教えられながらと宿題を進めていき気付くと夕方になっていた。


「あれ?もう終わりか?」


早見は宿題を終えたみたいだ。笠井がいなかったら危なかっただろう。


「よし!!終わった!!」


続いて前島と大西も終えたみたいだ。


「お前ら、やりゃできんじゃねぇか!!よし!!今日は疲れたろ、飯おごってやる」


「よっしゃ!!」


時刻は夕方でせっかくなので夢死を立寝ることにしかも先輩らしく高山のおごりだ。


「・・・何屋ですか?」


「食い物屋だ。ちょっとしたゲームつきの」


「うまいんすか?」


「ああ!だがゲームしてもらう!」


「そんなバラエティー番組じゃ・・・」


だが、実際にそうだった。中に入ると、ファミレスみたいな感じだ。店員に席に案内してもらい。この店のルールを聞く。メニューはガチャガチャ500円としか書いてなかった。たぶんそれはテーブルにセッティングされているそれのことだろう。


「そこにるガチャガチャで出た食べ物を食えるって訳ですか?」


「ああ。安ければ飴とかだが高いのだとキャビアとか食えるぞ。ちなみに白米はついてくる」


このギャンブル魂を震わせる感じは面白い。正直どんなものが出てくるかワクワクだ。


「じゃあ、俺からな」


高山が五百円玉を入れ、ガチャガチャを回しカプセルを開けるその中に二つ折りになっている紙を開く。


「食パン」


「・・・食パンをおかずに白米食えってことか?」


一発目から結構な八ズレが出ると正直やりたくなくなる。が、今回はおごりなので遠慮なくいく。


「次は俺な」


大西がくじ引きで当たったのは・・・


「餃子」


「これはあたりの部類だろ」


運ばれてきたものはとてもうまそうだった。


「次は俺」


前島が引いたのは・・・


「カエル肉の唐揚げ」


目の前に差し出されると見た目は大したことないが料理名は聞きたくなかった。


「・・・うまいのか?」


「食ってみろ」


「いただきます!!」


とりあえず一口・・・


「あれ・・・意外とうまい・・・」


「えー・・・」


「引くなよ!いや、一口食ってみろ。鶏肉みたいだ」


※意外とマジです。


「じゃあ、一口な・・・あれ?鶏肉だ!!あれうまい!?」


※マジです。


「次は私です!!」


なぜか知らんがヤル気満々で挑む笠井が引き当てたのは


「イナゴの佃煮」


差し出されるが・・・カエル肉の唐揚げと違って形が残っている。


「うっ・・・」


笠井もさすがに堪える。だが、食用として出されているものなので食べられないものではないのだが、初見は厳しい。


「おい!!早見!!男だろ!!」


「あらー、これは俺が食べてやるパターンになっちゃったな」


ちょっと想像してみる・・・おいしいです〜とか言いながら・・・止めよう。画がまずい。いや、美味しいならいいんだろうが・・・


「俺が食べる!」


笠井から取り上げ自分の手元に持ってくる。


「いただゃきまし!!」


いただきますすら舌が回らなくなっていた。


「おっ!!意外とうまい!?」


「まじか!?カエル肉同様ギャップ萌えパターン!」


前島が横から一つ盗る。だが・・・


「・・・・・・・・・・・・」


何も言えなくなった。


「不味いな・・・」


「えっ?うまいだろ?」


「お前の舌がイカれてるんだよ!!」


「次は・・・俺か・・・」


早見の番になったが、さっきイナゴ食べたはずだが、もう一回。


「たまごかけごはん」


「たまごかけごはん&ごはんか・・・」


「最後の割りには地味だな」


「ならもう一回!!」


おかずが卵かけごはんというのも味気ないのでおかず系が出ることを願いガチャガチャを回るが、出てきたのは・・・


「生卵」


「・・・もういいわ」


ここから早見はご飯二杯。卵かけご飯。生卵を食すことになってしまった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ