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炎の中で  作者: tomo
序章 世界政府本部にて
2/3

第2話 世界政府本部にて②

世界政府とは、間違いなく世界最大にして最強の機関である。独立国143ヶ国の内、加盟国は139ヶ国。さらには、世界政府軍を持ち、大国とのパイプラインも強い。また、世界政府本部には126人の能力者ファクリティーを持つ。カーシャもその中の一人である。


「で、なんだ?話って?」

ソラはコーヒーをすすりながらカーシャに聞いた。カーシャもコーヒーを口に一杯含む。

「え~とね・・・。実は私と一緒に任務ミッションをしてほしいの。」

と、顔を赤らめながら一気に言った。

「は?」

ソラはカーシャが何言っているのか、一瞬わからなくなった。

「オレは、クラウンナインだぜ?オレクラスが動くとなりゃ、他のクラウンナインの処理とか、能力者ファクリティーの処理だぜ?お前にそんな任務ミッションでも回ってきたのか?」

と、少し冷酷に答えた。


こいつ、なめてんのか?


とも、一瞬思った。

「いや、私には、出来ないような、いや、ソラでも難しいような任務ミッションが回ってきたの・・・。」

ソラの頭の中はハテナだらけである。


俺でも難しいような任務ミッション

そんな任務ミッションならなぜこいつに回ってくる?


「本当か?任務詳細ミッションデタイルはあるか?」

と聞くとカーシャは10枚ほどをホチキスで止めた紙の束を渡してきた。ソラはそれを受け取り、目を通してみる。

そこには、”報酬、金貨7000枚、世界政府会議への参加権、ランクの格上げ”と書かれている。ソラは目を疑った。

馬鹿な・・・。金貨7000枚だと?

金貨7000枚は大国の一年の国家予算に相当する。これは、言うまでもなくクラウンナインよりもはるかに高い数字であり、あり得ない数字でもあった。


「おま・・・、この中見たか?」

カーシャは首を横に振った。

「怖くて見れなかった・・・。」

ソラは急いで中を見るべく、1ページ目をめくった。


任務内容ミッションコンテンツ

天界ライト魔界ダークの制圧

・天神ウォーカーと魔神ネオの暗殺


これを見たソラは唖然とした。任務詳細ミッションデタイルが手からこぼれおちて、床に落ちる。

天界ライトと、魔界ダークは超危険区域である。人間界ヒューマンに7ヶ所あるが、天界ライトや、魔界ダークは全土が超危険区域にあたる。


そして、天界ライトや、魔界ダークへの鍵はクラウンナインが所持している。

それを、一般にゲートと言うのだ。



         #          #              #

「これは、受理するな・・・。」

とソラはカーシャに言った。

ソラとしては悪いことを言っているつもりは微塵もない。こんな任務ミッション不可能に決まっている。クラウンエイトが全員集まるなら分かる。

しかし、それをこんな少女にやらせるのは、完全に不可能だ。

制圧は愚か、魔界ダークに入れば、毒の川で即死だし、天界ライトに入れば、奈落の底に落ちて死ぬ。

それに、クラウンナインですら、用心しながら、完璧な用意で進まなければ死んでしまう。

そこへ一般人などが、進まないようにクラウンナインが鍵を持ち、入れるかどうかを確認して、許可を出すことで死なないようにしているのだ。

「でも・・・。これは、世界政府最高司令官からの任務ミッションなんだよ?」

「な、何?」

ソラはまたもや驚愕した。もう、今世界が滅んだとしてもふ~ん、で、それが何?と言う反応になるだろう。

「分ったよ、この任務受けて立ってやる。朱雀同行の条件でオーケーを出せ。」


この2人がいつか、最強の二人となり、この世に名を轟かせる可能性があることはまだ誰も知らない

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