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めぐる世界の光と闇と  作者: 弦巻桧
番外編・後日談
48/65

もしもメグがこのセリフを言ったら

メグに言ってもらうセリフは、「遺伝子をください」と「実験させてください」の二つ。「遺伝子をください」の方は、拍手で公開していたものです。

【もしもメグが、「あなたの遺伝子をください」なんて言っちゃったら】


「アレックス、研究のためにDNAを採取させてもらいたいのですが……」

「いいぜ」


 その瞬間、世界が反転していました。もしかしなくても、押し倒されました!?


「あの、髪の毛とか、口の粘膜とかで良いんですけど……?」

「前に言ったよな。『俺の子種で良いならいつでもやる』って」


 ふえ? そんなこともありましたっけ。っていうか冗談だったのでは……?


 ニヤニヤと下心丸見えな顔をするアレックス。

「俺は冗談だなんて言ってない」


 ちょっと、だめ! いやですってば――!!



「……はっ! ――なんだ、夢ですか」

と、ホッとしたのも束の間、……なんだか違和感がありますよ?


 なんで私、薄いシャツ一枚しか着てないんでしょう。しかも、下着を着けていないですよ……。

そして極め付けがですね、腰回りに絡まってる腕です。これは間違いなく、今後ろにぴったりくっついてる人の……ですよね。


「気がついたか」

 あ、アレックス、耳元で話しかけるのはやめてください。それとあの、今、私の腰(背中?)のあたりに当たってる熱くてカタイ感触は何ですか……?


 考えたくないですけど、――これってもしかして事後!?


 するとアレックスは、そんな私の考えを読んだかのように、

「まだ何もしてない。気絶してるお前に手を出しても、反応が無くて面白くないだろ?」


 ええっと、「まだ」ってことは、これからする気満々なんですか!?


「――欲しいんだろ? 遺伝子」

「それはだから、髪の毛とか粘膜で良い……いえ、むしろそっちの方が良いんです!!」

「じゃあそれもやるよ。――ただし、こっちを先に受け取ってくれたら……な」


 ひょえ――!!




【もしもメグが、「実験させてください」なんて言っちゃったら】


「アレックス、実験に協力してくれませんか?」

「何の実験?」

「ええっとですね、新しい薬の効果を試す実験だそうですよ」

「そうか。ならまず、俺の体の状態を調べる必要があるよな」

「はい。そうなりますね」


 ……そうなるんですけど、なんで、アレックスは私の腕を掴んでいるのですか?


「調べるんだろう? ならお前が直接俺に触れるのが、一番手っ取り早いと思わないか?」


 わ、私は素人ですから!! 触ったくらいじゃ分かりません!


「大丈夫、分かるって」

 な、何を根拠に?


 ていうかそれは、医者の仕事であって、実験協力の依頼に来た私には関係ないですよ!


 掴まれた腕をなんとか放してもらおうと抵抗してみますが、やっぱり敵いません。私をずるずる引き摺って、アレックスはベッドの前に、ってあれ?


「俺が十分元気なことは、これからここでじっくり教えてやるよ。……実験に協力するなら、それに見合う報酬も欲しいしな。前払いで」


 アレックスは、楽しそうに笑っています。

「さて、何をしてもらおうか」


 な、なんだか、私の方が実験動物にされてるように思うのは、気のせいでしょうか……?


結局、こういうオチ……。

ワンパターンだなと思いますが、それが好きな人もいますよね? ということで。

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