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ミア、公園に行く

 ロンドンに来て2日目。


 外に出るの怖いよう。

 テロとかあったらどうしよう。

 スリに狙われたらどうしよう。

 おなかすいたよう。

 …サンドイッチが食べたい。


 サンドイッチ、どうしても食べたい。

 午前11時だ。


 Googleマップで周辺を調べると、

 この寮 ショアディッチ8(えいと)から歩いて12分のところに、

 ショアディッチパークという大きな公園があった。

 そのまえにコープというコンビニがあるみたいだ。


 そこでサンドイッチを買おう。


 ミアはトレンチコートを取って着た。

 マフラーもする。

 今日は歩きやすいシューズに決めた。


 エレベーターで一階へ降りる。


 外に出ると、晴れていてとてもいい天気だった。


 風で、肩まで伸びた茶色い髪がなびく。


 街路樹が少し風で揺れるのを見る。


 髪は高校を卒業してから茶色に染めた。

 

 前髪は切らなかった。

 欧米だと前髪を切っている女性は少ないと聞いていたからだ。


 やっぱり建物が綺麗だなあ。


 公園の入り口が見えた。


 コープ(店)まで、まだ随分先だ。

 犬連れている人多いな。


 やっとコープ(店)までたどり着く。

 サンドイッチコーナーでトマトとチキンのサンドイッチを手に取った。

 水も買おう。

 セルフレジへ行く。


 コープ(店)から出ると、公園のベンチをさがす。


 木の隣のベンチに座る。


 ふう、やっと少し落ち着ける。


 いただきます。


 ミアはサンドイッチをほおばった。


孤独だ。ロンドンに友達も知り合いもいない。


 どうしよう。


 サンドイッチを食べ終わった。


 気づくと一匹の白い犬目の前にが座っていた。


 かわいい!


 ミアは犬のそばに近寄り、しゃがみこむ。


 マルチーズだ。


 「アルフィー」


 声のほうをむくと、貴婦人がいた。


 「アルフィー、何しているの?」


 アルフィーという名前なんだ。犬はミアに寄り添ってくれている。


 「そうだ写真を撮ってあげるわ」

 貴婦人はそう言ってくれた。

 

 写真を撮り終わるとミアはすすんで自己紹介した。


 「あの私、ミアって言います。日本人です。

 この公園の近くの音楽専門学校に月曜から通います。」


 「あらそうなの。私はエレノア。この子の飼い主。もう一匹いるのよ。

  ほら、あそこで走っているのがポピー」


 見ると、シェパードのような黒い犬が走り回っている。


 この公園はとても犬が多い。そしてリードをはずしている犬も見かける。

 

 ポピーもリードがない。


 「昨日、ロンドンに来たばかりで…

  でも一年前にロンドンのハムステッドの語学学校に一か月

  留学していました。」


 「そうなの。ハムステッドはいいところよね」


 エレノアはとても優しくて話しやすい。ミアのつたない英語を聞いてゆっくり話してくれる。


 「私はいつもたいていこの時間に来るの。明日もよかったら会ってはなしましょう」


 「ありがとう。私も会って話したいです。」


  そう言ってエレノアと別れた。


  寮へ戻る道。


  ミアはすごくほっとした。明日も話せる人がいる。


  孤独から大きく解放された。



 



 


 


 





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