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Sugar☆love9
「おー、早かったな理桜」
玲生はぐったりした美妃と妙にイキイキとした理桜をみて破顔した。
「随分ハルヒを気に入ったみたいだな、理桜が他人にあれだけ興味を示すのもめずらしくないですか?棗さん」
棗も煎餅をかじりながらうんうん頷いた。
棗たちもさっき一応美妃を追ったのだが、理桜がぽてぽてと何処かへいくのを見て、先に生徒会室に帰ってきていたのだ。…美妃の足に追いつける自信が無かった、という理由もあるが。
「せやな。俺らもハルヒちゃんマネージャーで嬉しーし。最高の人選やで雪姫さん。流石やなぁ」
翔太は微笑んだ。
これなら大丈夫だろう。
「うん、よかったよかった。……さて、ハルヒちゃん。お仕事♪」
弱々しく顔を上げた美妃に、翔太はにっこり笑った。