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Sugar☆love1

「……………はい?」

瑠璃花に無理矢理、引っ張られ着いた先は体育館裏の知る人ぞ知る告白スポット。

そこでなぜか、明らかに瑠璃花に告白しようとここへ来たメガネの青年と向き合っていた。

「だーかーら、ウチは彼氏いるんやって。ホラ、見てみぃこのイケメン。ごめんなー、あきらめて?」

フニャッと微笑んで腕を絡めてくる瑠璃花をみながら、美妃は薄笑いを浮かべた。

あーなるほどね。はいはい。あんたの彼氏役すんのは慣れてますよー。

そんな表情をする美妃に相手のメガネが苛立って(?)泣き始めた。

「るっ瑠璃花さん…ヒドイっ……僕は遊ばれてたんですね……」

え、そっち系?と以外な彼氏の反応にポカンとする美妃にはお構い無しで瑠璃花はポンとメガネの肩を叩いた。

「ごめんなー。でもアンタの事は後五ヶ月は忘れへんと思うから。さっさとウチの事忘れて、いい恋みつけぇや。…ほな、さいなら」

ええっ、軽っ!

親友の性格を知ってはいたが、まぁ…。どこのホストだ。

「ほら、行くでハルヒ」「…恐い女だね、瑠璃花。良いのはなに?顔だけってやつ?」

スタスタと荷物を取りに教室へ帰りながらしみじみ美妃が呟くと、瑠璃花は不敵な笑みで鼻を鳴らした。

「人の事いえんのぉ?ハルヒやて、月イチで告ってくる可愛らし子羊(九割強が女)片っ端からフッとるやん。まぁ、お互い、¨瑠璃の花¨だの¨美しい妃¨だのが超ぴったりの美人やし、雑魚が群がるのも当然やしな。…アンタの場合、女にばっかで、ビミョーかもしれへんけど」「よけーなお世話です。そうだ雪姫ゆきに呼ばれてたんだ。行かなきゃ。瑠璃花もくる?」

鞄に荷物を詰めながら尋ねると、瑠璃花はただでさえ細く華奢な身体を縮ませた。

「あかんあかん。ウチあのひと苦手やねん。どーもウチ、美人のナルシがあかんねんなー…。バイトも入っとるし。ごめんな、ハルヒ」

…同族嫌悪ってやつかな、と美妃は可笑しそうにクスクス笑った。

「わかった。じゃ、また明日ね」

「ん。お姉さんによろしゅう言っとって」


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