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悪意のある普遍的な思想

是施非秘<ぜぜひひ>

作者: レー・NULL

 人で在りたいならば正しく在りなさい、正しいものは正しいと認識して、間違いは間違いであると受け入れるのです。それが出来ないのであれば人では在らず、それは人でなしと成るのです。


 多くの言葉が正しくなくて、少ない言葉が正しいならば、それは呪いにまみれた世界が見えています。間違いを正す事が正しいならば、呪われた世界こそ間違っていて、呪いを吐き出す多くの人こそ化物なのです。


 間違いが存在してはならなくて、間違いを害していいのならば、それは正しいことなんです。正しさを行使するのならば、それを行使される者こそ間違っていて、それを持ち続ける人こそ怪物なのです。


 そう、だからこそ。人で在りたいならば正しく在りなさい、正しいものは正しいのだから、間違いを持ち続ける事こそが間違いなのです。それが出来ないのなら人で在らず、人で無いものがどうなろうと、人には関係ないでしょう。


 多くの言葉が言葉と聞こえず、フィルターを通過しないものは総じて呪いと言えるのです。あまりにも多すぎた呪いを詰め込んだ袋達は、それを吐き出しては呼吸する。そんな世界が正しいなんて言えますか。


 間違いなんてみたくは無いもので、メガネ越しでさえ多くが見えてしまうものこそ間違いなのです。間違いを持つ駒が、そう簡単に手放すわけもなく、正しさを裏返そうとする。そんな人でなしが正しいなんて言えますか。


 そう。解りますね。人で在りたいならば正しく在りなさい、正しいもの以外あってはならない、一片の間違いさえ許されてはなりません。それが出来ないものは、それ自体が間違いであり、処分されるべきなのは誰でも理解できますね。


 こんなものは正しくないと、ぜぜ、ひひ、ひひ、ひひ。表の表は表であって、裏の裏は裏であって、それって間違いがあるんじゃない。耳を削いで、眼をくりぬいて、そこから手を伸ばして、触れてみて。


きっと、それは間違っているよ。

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