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告白。

作者: 紅桔梗




〝 すきだよ、大好き。


──愛してる 〟


何度も何度も刻むように告げる彼女の唇を

そっと優しく塞いだ。


たちまちに赤く染まる彼女の顔を充分に堪能し、

彼女を引き寄せて囁く。


“おれも好きだよ”


そのまま腰に手を当て

壊さないように優しく

彼女を包み込む。



数分…あるいは、一瞬

動かなくなった彼女に不安を覚え

少し離れて顔を覗き込むと


林檎のように真っ赤な彼女が

信じられないものを見たような表情でいた。


“ 嘘じゃないよ。

ずっとずっと好きでした。

付き合ってくれる? ”


小さな彼女の両の手を包み、

そう問いかける。


〝 ほんと?

ほんとに?私でいいの? 〟


不安そうに何度も尋ねる彼女を

今度はキツく抱き締めて言葉を紡ぐ


“ おまえじゃないとダメなんだ。

好きだよ。愛してりゅ…あいしてる。 ”


(こんな時に噛みグセが…)

(恥ずかしい)


〝 ふふふっ。ありがとう、──君。 〟


肩を揺らし愛らしく彼女は笑った。

噛みグセも悪くないかもしれない…なんて思うのはきっと。。


〝 不束な者ですが、よろしくお願いします 〟


恥ずかしそうにそう言い

彼女は抱き締め返してくれた。


幸せにする。


口を耳に寄せ囁くと


〝 なんだかプロポーズみたい 〟


擽ったそうに彼女は笑った


fin






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