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第4話
話し終わると、大使と軍人に感謝され、小遣いまでもらい、リムジンで家まで送ってくれた。
二人から親族の繁栄は期待して良い働きだと褒められどうして良いかわからず。
家に帰ると国の妹にメールし、臨時収入が入ったので送金することを伝えた。
次の日、同じ留学生仲間から王大老が帰国したと聞いた。
国では、情報を元にどんな兵器が開発可能なのか検討が繰り返された。
中でも磁気センサー搭載の無音機雷或いは無音魚雷を大量にばら撒き潜伏させ、じきを感知したら目標に貼りつき都合の良いタイミングで爆破する兵器は実現の可能性が高いと評価された。
これは明林が提案したものである。
追尾などしないで近づいたら張り付くだけなので、はつけんされにくく、形状や表面処理などでソナーもかわせそうだ。
また命令により目標を変更することも簡単だ。
その国では直ぐに量産体制に入った。
米国では監視衛生のひとつから、その国の一部で工場が活発に動き出したことは感知したが、兵器と結びつけて考える監視員もAIも存在しなかった。