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『シャーロット=レーンの幕間物語:誰にでも歴史がある』
まさか彼にそんな過去があっただなんて。
人には話したくない過去、忘れたい過去、
なかったことにしたい過去、負の感情を抱く過去を持っている。
その過去と向き合えるかは本人次第。
私ですらたった一度の失恋で新しい恋ができない。
・・・こんなくだらない事と比べるのは失礼だ。
自分の将来を失ったのに、原因の弟を責めることなく自慢の弟だと称し、党首になることを期待する。
彼のために力になりたい。世の中にはたくさん辛い過去を持つ人がいるけれど、私は彼のためなら全力で力になりたい。
会いに行こう、そして伝えないと。私は貴方の力になると。