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私立英証雌雄学園  作者: 甘味 桃
第2章:始まったばかりの春
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『シャーロット=レーン幕間物語:好きって何だろう』


「ありがとう、シャロは本当に優しいね」


そう言って私を都合良く使うの止めてよ。

あの時の私はどうかしてた。


うんうん、今でもきっと同じ事をした。

どうしてあの時のことを思い出してるんだろ。

夢を見てるからだ。だって、もう目覚めるのがわかるから。


・・・朝だ、時間は4時45分。いつもは4時に起きてるのに

夢のせいで寝過ぎちゃった。

15分後には彼を起こさないと・・・。


そっか、もう無理矢理特訓させるのは止めようって決めたんだ。


1年間も振り回したのに好きになってくれて嬉しかった。

今まで私の良い所だけ見て告白してくる人はいたけど

悪い所を見て告白してくれる人はいない。


私の短所は目標に一直線だから周りが見えなくなること。

そのせいで置いてけぼりにしたり巻き込んだことも少なくない。

良く言えば天才肌なんて言われるけど面倒くさいだけだ、短所をみて距離を取られたこともある。


・・・だから、初めて面倒くさいなんて悪口言われた後に、告白してくれたのは本当に嬉しかった。この人は私の悪いところも受け入れてくれる・・・のに、ごめんね。

まだ昔のことを断ち切れてないから君の気持ちに応えられない。

でも、真に私を好きになってくれたのが嬉しいのは本当。

これからも仲良くしてくれるかな。

今まで告白を断るとみんなよそよそしくなる、フル方だって気を遣う。


食堂に向かえば彼がいた。む、何だその挨拶は。


私が起こしても起きないのに弟だと起きるなんてちょっと悔しい。


私と踊ったこと忘れるとか本当に私のこと好きなのか疑ったけど、フラれた相手に気遣いなんてしないよね。


つい絞め技やっちゃったけど大丈夫かな。


でも、演劇が好きなことや料理ができることを知れて嬉しい。

今度一緒に作りたい。一緒に舞台に立ちたい。


いつも通り笑えてるかな、話せてるかな。

人が増えて逃げるみたいにみんなの朝食作りを買って出た。


既に食べ終わった彼は当然並んでくれない。


また後で、話せるかな。


ありがとう、いつも通りに話してくれて。



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