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私立英証雌雄学園  作者: 甘味 桃
第2章:始まったばかりの春
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プロローグ


蔵本 時の事件から2日。あの後僕たちは学園長に呼ばれ、事の概要を報告した。

怪我人が出たものの死者が出なかったことに安堵し、校長は蔵本について教えてくれた。

蔵本は先輩にフラれた後、本来外出禁止のため張られた強力な結界を魔力A+の力で解き逃走。

校長は警察に捜索依頼を出したが結局見つからず、一度結界を破った蔵本は学園の結界の仕組みを把握し、暗号を解読できたのか今回は難なく侵入し事件が発生。


そのことから結界の仕様を変更。

目に見える侵入者を拒む結界の奥に、不法侵入者を感知する結界の二重構造。

これにより、何らかの方法で最初の結界を突破されても、もう1枚の結界で侵入者を認識する。

これを知ってるのは学園長と葉理先生、そして僕、楓、奏、先輩。

事件について生徒には蔵本 時が暴走した実験を行い、全校生徒を危険に晒したので退学処分にしたと説明するらしい。

消えた蔵本 時の捜索は秘密裏に行われるそうだ。


校内にも監視の目はあるが学園全てを監視できるほどではない。

校長は生徒の尊厳とプライバシーを守るため監視を強化するつもりはないとのこと。

合理的に考えれば甘い考えと思うかも知れない。

しかし、ストレスを溜めない環境で生徒に成長してもらうために私財を通して

広大な土地と施設を用意し、校長の恩恵の元育った卒業生の多くは

社会に大きく貢献している。これだけ生徒のことを考えてくれている校長のために

生徒であるである僕たちも教師に頼るだけでなく自分たちで学園を守らなければいけない。


・・・1つ気になるのは、あの時僕たちを襲った木の矢。

葉理先生曰く、仕組みは不明だが結界をすり抜けたらしい。

物理と魔力両方に対応しなければならないため、完全無欠の結界を張るのは難しいが、

葉理先生の結界をすり抜ける程の使い手・・・。


・・・よし、考えるのはやめて飯でも食うか!



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