そして死神、エクソシストへ
もう一度自分に問う。俺はトラックにひかれた。なのになぜ生きている?そして、『死神』を名乗る奴がなぜ不法侵入している?
「―というわけで、お前を処刑部へ編入させるという話だ」
いや、どういうわけだよ!?めっちゃ作り込んだ感じのする令状っぽいものを渡されたら信じろと?いや、無理あるからな!
「質問はあるか?」
「じゃあ、一つ」
ここでビシっと、問い詰めてや・・・。
「給料、出ますか?」
って、あ―――――!何聞いているんだ俺は!確かに質問直前で圧迫されそうな殺気はあったけど、そりゃ無いわ!
「当たり前だ。まあ、ここでいうところの外貨になるから月によって変わるが。あっ、月給だからな」
そんなことがあり、死神として働くことになった。
そして、数日後―。
「―というわけで、あんたの身柄は我々エクソシストの監視下に置き、見習いとする話なんだが」
もうなんなの、これ。死神の次はエクソシスト?一度生き返ったことで中二病患者に好かれる体質になったの?今度こそきっぱり問い質し、断らなければ―。
「んじゃ、質問はあるか?」
よし、今度こ―。
「給料出ますか?」
って、また何やってんだ俺?
「んー。まぁ、出るっちゃ、出るが基本出来高なんだよな。私だって、先月の給料1000万いっているかと思ったが800万程度だったし。高所得者は―」
なんか、愚痴り始めたぞ?この人。というかものすごい金額をさっきから口走っているけど、財源気になる。はっ!死神側と契約していることを言えばあきらめてくれるかも!
「あ―」
「あっ!言い忘れてた。主な標的は死霊、生霊、死神だからな」
・・・、絶対にばれてはいけない。ばれたら消されるやつだ・・・。
この翌日から、死神とエクソシストの業務に励む日々が訪れた。