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神隠し  作者: 旅人
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プロローグ

オタクでも無くラノベ中毒でも無く、ごく普通の社会人が異世界へ

神隠し現代に時たま使われる言葉で、人が突然居なくなる事を意味している。



まさか30半にもなって、この身でそれを体験するとはお釈迦様ですらわからなかったのでは無いだろうか…



普段道理に、仕事を終えて帰宅中に気がついたらアスファルト道路から平原に瞬間移動…


起きたら知らない天上や、事故などに巻き込まれたなど前フリもなく突然世界が変わったのだ。




手に持ってるのは、私物の携帯に夕食予定のコンビニ弁当と500mlのお茶にプッチンプリン大…



その他の持ち物といえば財布の中身が諭吉1枚、野口3枚、幻の2千円札が一枚、500円と100円が3枚

50円に10円が5枚と5円である。


複数のカードとメンバーズカードやスタンプカードと必ず身に着けているソーラーGショッ○に会社支給の携帯と乾電池式の簡易充電器に一昨日行ったキャバクラのライター



今、自分に置かれている現状が正直まったく理解できていない。



っというか、理解しろというのが無理だろうと言いたい。



一瞬前まで、帰って飯を食べながら日本代表の試合を見る気満々だった未来が、何故に見知らぬ平原でしかも昼夜が一瞬で逆転してしまうのか意味がわからんし、理解もできなければ理解したくもないのが本音だ。




自分の中でここまで広大な平原を見た記憶は、一度だけ旅行で行った北海道の光景が一番近いのだが生憎、俺が住んでいた所は新潟県だ田園風景豊と言われるが住んでる所は市内なので田園風景は、まったく見れない。



大体一瞬で夜から真昼に移行など皆既日食ですら、ここまで一瞬で変化できなぞ…




人間理解の範疇を超えると本気で唖然とするしかないものである。体験したくなかったが…






一体どれだけの時間を立ち尽くしていたのか分からないが熱めに暖めてもらった弁当が冷たくなるだけの時間は、要していたらしく弁当は完全に冷め切っていた。





空腹では、なにも考えられないとか冷静な対応を思いついたわけでもなく単に食事をしながら辺りを確認し漸く自分の置かれている状況を少しだけ冷静に考え始めた。












っが、何もヒントも無い中で結果なんか出ないものである。





時計を見ると21時38分、コンビニで弁当を買ったのが18時25分レシートに表記されている。約3時間が経過しているのだが、こんな明るい夜は日本には存在しない白夜はもっと北の地方なのだから…まだ現実逃避中なのかもしれない。






本気で考えてほしい行き成り瞬間移動を体験しかも昼夜逆転の、オマケ付だ。



夢だと信じて頬を抓るのでは無く、本気で殴ってしまった…どっかの映画じゃないが意外とこんな状況だと力加減も出来ずに自分を殴れたりする事がわかってしまうほど全力で自分顔を殴りまさかの気絶…

















ふと目が覚めると青空が目に入り日差しが自分を照らしつけ己の現状を一瞬忘れている事に気がつけずに、何処だここ?


っと考え込むが顔の痛みで意識が戻り記憶が蘇る。



夢じゃなかったのか…



時計を見ると23時58分2時間ほど気絶していた事になる。





草むらに胡坐を掻きながら無い頭で必死に考えるが、何も思い浮かばない…



記憶喪失とかでは無く、現状をどう理解してどうすればいいのかがまったく思いつかないのだ。










藁をもすがる気持ちで自分の携帯を見ると、見事に圏外の文字が…会社支給の携帯も圏外、それでも実家に電話を掛けてみるが音声ガイダンスすら流れずツーツーの話中の音のみ。





海外でも通じるはずの携帯電話、日本の国土の90%をカバーしてるはずの電波が平原にも関わらず圏外、現在位置すらわからない状況化では、対応も考え付かない。





正直ネット小説などで書かれている状況が、この身に降りかかっているのか?っと今更ながらに考えたが、流石にそれは無いだろうと全否定する。




魔方陣や召喚者が周り在ったり居たりするわけでも無ければ、近くに未確認生命体がいるわけでも無し(居ても困るが)太陽も一つ夢見がちな学生時代を卒業し仮にも社会で10数年働いた、この身は現実主義者なのである。




現在進行形で奇天烈な現象を体験中なのだが、なんせ奇天烈な現象に見舞われた自分の持ち物が正常に作動するとも限らない携帯は壊れていると思った方が気持ち的に楽なのだ。




何時までもこの場所に居るより移動して基よりの民家で現在地を確認して自宅に戻らなければ月曜日から始まる会社に出社しなければならない言い訳なんてできるはずもない。



何処の世界に居るかも分からない場所に行き成り瞬間移動して会社に出勤できませんでした。なんて言い訳小学生の言い訳より酷い言い訳だ。



自分がそんな言い訳を言われたらもっとまともな言い訳しろよっと思うに違いないからだ。理不尽にも思えるが第三者視点で考えると間違いない。




ならば、まずする事は移動しながら民家を探し現在位置を確認して明後日までに自宅に戻り会社に無事出社する事だ。手持ちは心許ないが最悪ATMから現金を下ろすくらいの貯金はある。





漸く自分のやるべき事柄の方向性が確定できたので、いざ移動だが見渡す限り平原で山すら見えない…




辛うじて太陽の傾きで西と東の方向が分かるので必然的に北と南も大凡の見当がつくのだが、向かうなら東か…




これに意味は、まったく無いただ単に東側に足が向くのにしたがって漸く歩き出した。

このネタは、前々から自分が思っていたことです。本当に普通の人が前フリもなく異世界へ転移したらどうなるんだろう?そんな思いから書き始めました。オタクじゃないからコアな知識は当然ありません。そんな普通の人が異世界でどうやって生活していくかをテーマにしたいと思っています。

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