9. 襲撃
警報音に続き、重装備の兵士たちが地下に突入してきた。彼らの肩にあるエンブレムを見たイーグルの顔色が変わる。
「…まさか、キラー曹長か!」
イーグルは、軍のエンブレムを掲げる彼らが、キラー曹長の私兵だと瞬時に理解した。
キラー曹長は腐敗した軍の力を使いイーグルを追い詰めていたのだ。
「ローズ!アリエル!分散して迎撃だ!」
イーグルは叫びながら、マシンガンを構えた。しかし、兵士たちの数は圧倒的だった。彼らは訓練された動きで、地下の通路を塞いでいく。ローズは実験器具の並ぶ通路の奥へと走り、物陰に身を隠した。アリエルは冷静に状況を判断し、イーグルの隣に立った。
「厄介なことになったな。どうやら、この実験場はキラー曹長が管理していたようだ」
アリエルはそう言うと、持っていたマシンガンを構えた。
「実験場だと?ここは一体…」
イーグルの問いに、アリエルは答えることなく、兵士の一団に向けて発砲した。乾いた銃声が地下に響き渡る。イーグルもまた、引き金を引いた。
ガラスケースが割れ、実験器具が飛び散る中、イーグルとアリエルは応戦する。しかし、兵士たちは次々と増援を送り込んできた。
「キリがない。どうする、アリエル!?」
イーグルは怒鳴るように叫んだ。その時、ローズが奥の通路から合図を送ってきた。
「こっちよ!脱出口を見つけたわ!」
ローズの声に、イーグルはアリエルと顔を見合わせた。
「…行くぞ、アリエル!」
二人はローズの元へと走り出した。しかし、その行く手を、一体の奇妙な生物が阻んだ。それは、ガラスケースの中にあった骨格と酷似した、巨大な怪物だった。その体には、無数の金属が埋め込まれており、奇声を上げながら、イーグルたちに襲い掛かってきた。
「なんだ、あの怪物は…!」
イーグルは驚愕しながらも、マシンガンを連射した。だが、弾丸は怪物の硬い皮膚にはじき返されてしまう。
「これは…まずいな」
アリエルは冷静に呟くと、マシンガンを捨て、懐から何かを取り出した。それは、手のひらサイズの小さな球体だった。
「こいつで道を切り開く。ローズ、準備はいいか!」
アリエルはそう叫ぶと、球体を怪物の足元に投げつけた。




