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13. 再びの逃走、そして決意

キラー曹長の怒声が響く中、イーグルは施設の奥へと走った。

背後からは部下たちの銃声と、キラー曹長の執拗な追跡が迫る。

イーグルはかつての訓練で知り尽くしたこの場所を、今度は命がけで逃げ回っていた。

壁に身を隠しながら、イーグルは手持ちの弾薬を確認する。残りはわずか。

正面から突破するのは不可能だ。彼は施設内部の通気口を見つけ、狭いダクトの中へと身を滑り込ませた。埃とカビの臭いが鼻をつくが、今はそんなことを気にしている場合ではない。

ダクトの中を這い進むと、下の階からキラー曹長の声が聞こえてきた。

「…イーグル・メタルバレットは、この国の未来を脅かす癌だ。捕獲次第、即時処分しろ!生きては帰さない!」

キラー曹長の言葉に、イーグルは怒りを通り越して、ある種の悲しみを感じた。かつて同じ理想を掲げた友は、今や冷酷なテロリストへと成り果てていた。国を蝕む敵と戦うという彼の信念は、いつしか歪み、無関係な人間を巻き込む狂気へと変わっていたのだ。

ダクトから抜け出し、建物の裏口にたどり着いたイーグルは、ようやく外の空気を吸い込んだ。彼はそのままBAR【プラチナ】へ戻るか、あるいはここで反撃に転じるか、一瞬の葛藤に襲われた。だが、アリエルから与えられた任務は「調査」だったことを思い出す。無駄な戦闘は、組織の計画を狂わせる。

イーグルは、ポケットから小型カメラを取り出した。彼はキラー曹長が話していた地図の写真を撮ることに成功していた。

「これで、十分な情報になるだろう…」

彼はそう呟くと、来た道を戻り始めた。BAR【プラチナ】へ向かう道すがら、彼の頭の中にはキラー曹長の言葉が何度も反芻されていた。

「私はこの国を変える…」

「この国の未来を脅かす癌だ…」

イーグルは、もう逃げないことを心に誓った。アリエルの組織に力を借り、キラー曹長の野望を打ち砕く。それは、かつての友人との決着であり、自分自身の信念を取り戻すための戦いだった。

BAR【プラチナ】のネオンが遠くに見え始めた時、イーグルの手の中の銃が、過去の自分を清算し、新たな未来を切り開くための道具に変わったように感じられた。彼は、疲労困憊の体を引きずるように、BARの扉を再び開けた。

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