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第2話 想定内の理不尽

自然に触れるのは いつぶりだろう。

そもそも森なんて来たことがあっただろうか。

何より自由に動く体が新鮮だ。


「綺麗なところだな。湖もとても澄んでいるな。さすが異世界。」

唯人は、湖に映った自分の顔を見た。

耳が隠れるくらいの少し長い黒髪に 中性的な顔立ちだ。それが前世の自分の顔なのかは覚えていない。

「12歳とか言っていたな。だいぶ幼いが まあいいか。そうだ 魔法が使えるとか言っていたな。ちょっと試してみよう。」

魔法というと やっぱり詠唱なんかあるのだろうか。

「・・・使い方をきいてなかったな。」

とりあえず やってみるか。

唯人は右手を前に伸ばし 手のひらを上に向けた。

「まずは・・・やっぱり火か。」

やり方は分からないが とりあえず火を想像してみた。

『ボボゥ!』

「!? すごい・・・本当にでた。」

唯人の手のひらの上に球状の火が出現した。

「想像するだけで魔法が使えるのか。他にも試してみよう。」

唯人は火の魔法を消して 右手を大きく上に振り上げた。次は水を想像した。

『ピチャピチャピチャ』

今度は球状の水が出現した。それをそのまま投げるような動作をして湖に投げてみた。

『バッシャーン』

まるで噴水のような勢いで湖の水が舞い上がった。

「すごい。かなりの威力だな。」

想像するだけで魔法が使える。逆に言えば想像できることであればどんなことでもできるのかもしれない。

「いろいろと勉強する必要がありそうだな。」

唯人は湖をあとにして歩き出した。

「そういえば女神様が近くに村があるとか言っていたな。探してみるか。」

唯人は歩き出した。

森はまた静けさに包まれた。

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