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青い海のナギ  作者: 村松希美


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8 波音にのせて




 ある晴れた午後、青とナギ、そして愛犬のシロは防波堤の先端で遊んでいた。

 潮風が心地よく、波の音が静かに響いている。


 「ちょっと待ってて、ナギ」

 青はポケットから小遣いを取り出し、海に近い小さなお店へポテトチップスとジュースを買いに出かけた。


 防波堤に残ったナギは、シロをそっと抱き上げる。

 そのまま、ぽつりぽつりと人魚の子守唄を歌い始めた。

 透き通るような声は、潮風と波音に溶け込んで、まるで海の奥深くから響いてくるようだった。


 青が買い物から戻ると、ふと足を止めた。

 ナギはシロを優しく撫でながら、歌い続けている。


 ゆらり ひかりが おちてくる

 かいの ねむる しずかなにわ

 こもれびの みずのはな

 きみの まぶたを そっとなでる


 くるくる あわが うたうのは

 とおい なみまの ゆめのこと

 あおい はねもつ さかなたちが

 きみを ゆめへと はこぶのよ


 おやすみ おやすみ

 うみの こもりうた

 きみは しらない

 ひかりの むこうの せかいまで 


 青は、その姿に思わず息を呑んだ。


 ──こんなに自然で、こんなに綺麗な声を出せるなんて…

 青の胸の中に、また小さなときめきが灯った。


 青は声をかけることなく、しばらくその場に立ち尽くした。


 テトラポットの下の砂浜を見ると、大きな巻貝が落ちていた。


 これだ!

 青は砂浜にそっと降りて、巻貝を拾った。



 ナギはやがて歌い終わると、ふと青に気づき、にっこり笑った。


「おかえり、青」


 青はその声にまた胸がきゅっと締めつけられるのを感じながら、笑顔で応えた。


「ナギ、これを耳元に当ててみて」

 ナギは不思議そうな顔をして、青から巻貝を受け取ると耳元に当ててみた。


「うわあ、海の音がする」


 ナギはそういうと目を閉じて、じっと巻貝から聞こえる海の音を聴いていた。



 空がそろそろオレンジ色に変わる頃、ナギは顔を輝かせて青に、

「ありがとう」

と、言った。


 その一言が、波の音よりも澄んで、青の心にまっすぐ届いた。

 胸の奥が温かく満ちていき、まるで自分が海そのものに抱きしめられているようだった。


 青は、今までに感じたことのない幸せの波に静かに包まれて行った。


読んでいただき、ありがとうございます。


この章はAIが書いたものを加筆修正しました。


巻き貝のことは私がつけ加えました。


小学生の頃にナギのように聴いたものです。

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