3 ナギ、学校に行く 2
二人が学校に着くと、ゴンちゃんが駆け寄ってきた。
「おーい、青の嫁さーん!」
ナギは首を傾げた。
「嫁さんって何?」
「えっ、そ、それは、、、」青は真っ赤になり、慌ててゴンを睨んだ。
「からかうなよ!」
しかし、そのやり取りを、昨日と同じように京子が少し離れた場所からじっと見ていた。京子の表情は読めなかったが、ほんの一瞬、口元がきゅっと結ばれたように見えた。
教室に入ると、担任の先生が新しい転校生を紹介する声が響いた。
「みなさん、こちらは、海原なぎささんです。今日からこのクラスの仲間になります」
ナギは少し緊張しながら笑顔を見せた。青は、これからナギと過ごす日々が、どんな風に広がっていくのか、胸の奥で少しだけわくわくしていた。
席に着いたナギは、教室中の視線を感じて少し背筋を伸ばした。このクラスは男子十人、女子八人、合計一八人のクラスだ。
「ナギちゃんって、どこから来たの?」と、前の席の女の子が小声で聞いてきた。
「海の…ずっと向こうからよ」
その答えに女の子は目を丸くして、それ以上は聞かなかった。
一時間目は算数だった。黒板に大きな三角形が描かれ、先生が辺の長さを説明している。
ナギは真剣な表情でノートを取り出したが、ページの端に無意識に「波 模様」を描き始めてしまった。
青が横目でちらっと見て、「それ、宿題の時に先生に見られたら笑われるぞ」と、小声でささやくと、ナギは慌てて手で隠した。
そして迎えた楽しみな 給食の時間。
「今日はカレーライスだぞ!」
ゴンちゃんが嬉しそうに言う。
配膳が始まり、ナギのトレーにも熱々のカレーとサラダ、牛乳 が置かれた。
ところがナギはスプーンを持ったまま固まっている。
「どうした?」青が聞くと、
「これ…どうやって食べるの?」
青は一瞬 ぽかんとしたあと、笑いをこらえきれずに説明した。
「こうやって、スプーンでごはんとルーを一緒にすくって食べるんだ」
「なるほど…」
ナギは恐る恐る 口に運び、その瞬間 パッと 顔が輝いた。
「おいしい! 海の中にはない味だわ」
その声に 周りの子たちも笑顔になった。
午後の授業が終わると、青と ナギは一緒に帰路についた。
「学校って…人間界の宝物がいっぱい詰まっている場所ね」
ナギの言葉に、青は少し照れくさくなりながらも、心の中で同じように思っていた。
そんな二人を、夕暮れの坂道の上から、また 京子が静かに見つめていた。
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