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青い海のナギ  作者: 村松希美


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23 やっぱり俺にはできない




 ある日、青は海辺でナギと並んで座っていた。


 夕暮れの光が海を赤く染め、ナギの横顔も柔らかな色に包まれていた。


「……なぁ、ナギ。」

「なに?」

 ナギが首をかしげる。その仕草があまりにもいつも通りで、青の胸が痛くなった。


 この子を傷つけることなんて――できるわけがない。


 青は深く息を吸い込み、夕日に溶けるように吐き出した。

「……いや、なんでもない。」


 ナギは不思議そうに笑った。


 その笑顔を見た瞬間、青は心の奥で決めた。


 たとえ母さんを助けられなくても、ナギだけは守る。絶対に守る。

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