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20 お母さんが倒れる
それは、二学期が始まって少し経ったある日のことだった。
青が学校から帰ると、家の前に救急車が止まっていた。
「……母さん!?」
青の心臓がきゅっと縮む。玄関から、担架に乗せられた母さんが運ばれてくる。顔は真っ白で、唇も薄く色を失っていた。
「青、大丈夫だ。お母さんはちょっと調子を崩しただけだ。」
付き添っていたばっちゃんがそう言ったが、その声はいつもより小さく、力がなかった。
青はただ立ち尽くすことしかできなかった。
病院から戻ったばっちゃんは、母さんがしばらく入院すると告げた。病名ははっきりとは教えてくれなかったが、長くかかるらしい。
夜、青は布団の中で、何度も母さんの笑顔を思い出しては、胸の奥がきゅうっと痛くなった。
読んでいただき、ありがとうございます。
雲行きが怪しくなってきましたね。




