未確認戦隊U.M.A.ファイブ:襲撃!機械獣ドリルギアス!【バージョン2.0】
ネオ・トーキョー、深夜0時
突如、地面が揺れ、アスファルトが裂ける。
「……侵略開始。」
暗闇の中から姿を現したのは、機械獣 ドリルギアス 。
黒と赤の装甲に包まれた巨大な機械獣。その両腕には超振動ドリル、背中には四本のスラスターとプラズマカノンが搭載され、青白く燃え盛るコアエネルギーがその中心で脈動している。
「ターゲット捕捉……破壊開始。」
ドリルギアスが超高速で回転しながら地面を抉る。大通りが崩壊し、ビルが傾ぎ、人々の悲鳴が響き渡る。
しかし、その破壊の嵐の中、夜の闇から五つの影が現れた。
「未確認戦隊U.M.A.ファイブ、出動!」
「この街は俺たちが守る……U.M.A.ファイブ、出撃だ!」
先陣を切るのは U.M.A.レッド(ビッグフット) 。真紅の体毛をなびかせ、その巨体が地面に着地するだけでひびが入る。
「でかい奴ほど、倒しがいがあるってもんだぜ!」
「油断するな、レッド。」
空を滑るように飛ぶのは U.M.A.ブルー(モスマン) 。彼の赤い瞳が鋭く輝き、瞬時に戦場を分析する。
「敵のコアエネルギーは一定の周期で活性化する。動きをよく見ろ。」
「なら、弱点を見つけるまで暴れさせてもらうぜ!」
低い姿勢で戦場を駆けるのは U.M.A.グリーン(チュパカブラ) 。鋭い爪を輝かせながらニヤリと笑う。
「血が多そうだな……俺に吸い尽くされる覚悟はできてるか?」
「じゃあ、こっちはもっとトリッキーに行くぜ!」
地面を這うように素早く動くのは U.M.A.イエロー(ツチノコ) 。変幻自在の動きで、すでにドリルギアスの背後に回り込んでいる。
「でっかいドリル持ってても、当たらなきゃ意味ないよな?」
「じゃあ、私は水で流してあげる。」
ピンク色の光をまといながら前に出る U.M.A.ピンク(ネッシー) 。彼女の両腕が妖しく輝く。
「汚れた機械は、私の力で綺麗にしてあげる……!」
「……迎撃モード、起動。」
ドリルギアスがスラスターを吹かし、一気にU.M.A.ファイブへと突進する!
「ビッグフット・ストライク!」
U.M.A.レッドの拳が空気を切り裂き、ドリルギアスの装甲に直撃する!
ドガァン!!
しかし、ドリルギアスは微動だにしない。
「硬ぇな……!」
「ツインドリル!」
ドリルギアスの腕のドリルが超高速で回転し、衝撃波が周囲に広がる!
「くそっ!全員、避けろ!」
ドガァァァン!!
地面が爆ぜ、レッドとグリーンが吹き飛ばされる!
「ぐあっ……!」
「チッ、強ぇな……!」
「モス・レーザー!」
U.M.A.ブルーが空中から赤いレーザーを発射するが、ドリルギアスは即座にスラスターを吹かし回避、背中の砲台を展開する。
「迎撃プラズマ!」
ビィシュ!ビィシュ!
青白いプラズマ弾が発射され、ブルーを狙う!
「甘い!」
ブルーは紙一重で回避するが、続けざまに二発目が放たれる!
「避けられない……!」
「ネッシー・ハイドロカノン!」
ピンクの水流がプラズマ弾を相殺し、爆煙が広がる!
「助かった。」
「お礼は後でいいわ。今はこいつを止めるわよ!」
「任せろ!」
U.M.A.イエローが素早くドリルギアスの背後に回り込み、スラスターを攻撃する。
「ツチノコ・スネークブレイク!」
しかし、ドリルギアスは背後の砲台を回転させ、至近距離でエネルギー弾を発射!
「なっ、こいつ……!」
イエローは、爆風で吹き飛ばされる!
「こいつ……手強えぇ……!」
U.M.A.レッドが歯を食いしばる。
「だが、もう弱点は分かった。」
ブルーが冷静に告げる。
「コアが活性化する瞬間……そこを狙えば、一気に決められる!」
「よし……全員の力を合わせるぞ!」
「了解!」
「U.M.A.エナジー、最大解放!」
五人の力が融合し、巨大なエネルギーの獣が形成される!
「ビッグフット・メガパンチ!」
「モスマン・シャドークロー!」
「チュパカブラ・ブラッドスラッシュ!」
「ツチノコ・スネークブレイク!」
「ネッシー・ハイドロカノン!」
ドォォォン!!
五つの必殺技が炸裂し、ドリルギアスのコアを貫く!
「ギギギ……ダメージ過多……」
ドガァァァン!!!
ドリルギアスは爆発し、都市が消滅する。
「ふぅ……なんとかなったな。」
U.M.A.レッドが息をつく。
「だが、これは始まりに過ぎない……」
U.M.A.ブルーが夜空を見上げる。
「オメガ軍は、また次の機械獣を送り込んでくる……」
U.M.A.レッドは静かに拳を握る。
「それでも、この星は俺たちが守る……未確認戦隊U.M.A.ファイブ、出動だ!」
(完)