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異次元の力

主人公の一人の成長を足早に追ってみました。

ワイバーンが来るほどのイベントはあれ以来起きてないが定期的と思えるくらい小さな襲来イベントは起きていた。俺に取っては良い経験値稼ぎだ。

3歳、ワイルドウルフのスタンピート発生。これを偶然拾ったナイフで撃破。この頃には闘気を飛ばす攻撃は普通に出来るようになっていたので7体程を結構簡単に片付けている。

5歳、ゴブリン襲来。誕生日に念願の剣をプレゼントされた日の事だ。村はゴブリンの群れに襲われるもこれをほぼ単独で撃破。100匹程の大規模な襲来だったが大半をアインが片付けている。

6歳、オーガ襲来。3体のはぐれオーガが村に迷い込んで来たがこれも単独で撃退。後にオーガの群れが発見され冒険者の部隊が編成された際に部隊に同行しそれなりの成果を上げている。

7歳、バジリスクが周辺の村を襲う被害が出たが村の入り口で迎え撃ち退治している。この頃になると石化のスキル攻撃を見切りでかわしたり、毒攻撃を浄化したり出来るようになっている。

8歳、修行という名目で村を離れ冒険者ギルドに所属している。周辺のゴブリンやオークのコロニー(集落)を冒険者の一員として派遣され壊滅させる実績を上げている。


仲間達から超戦士アインと呼ばれる程に強くなった。

10歳の誕生日を記念してドラゴンの巣穴見学会が開かれる事になった。先ずは偵察という話だがチャンスがあればこれで終わらす気は無い。念願のドラゴン討伐イベントである。

一週間程馬車で移動した山地にある比較的新しいドラゴンの巣穴らしい。

参加メンバは俺を含めた新兵3名、古参の冒険者5名と言ったパーティーだ。

洞窟の入り口に馬車を止め中に入る。奥まではは結構続いており大きな吹き抜けの穴が空いた空間が広がっている。

慎重に進行し、ここを寝ぐらにしている竜は3頭。しかも比較的若そうだ。

しばらく観察していると2頭が食事の為か巣穴を離れる行動にでた。

2頭が見えなくなるタイミングで新兵一人が動いた。

「こいつは、俺の獲物だぁぁ」留守番役の竜に襲いかかったのである。俺がやりたかったのに。。

「ば、馬鹿な」古参の戦士が止めようとしたが間に合わない。

後衛のメイジ(魔法使い)や僧侶が俺含めた残りの2名を馬車まで避難させようと瞬時に動く。

アイスバレット、ライトニング。連続詠唱か。結構やるな。新兵が先制攻撃を入れる。

「やったか」先制され面を食らったがその程度で倒せるほどドラゴンは弱くは無い。

すかさず反撃に出る。ドラゴンブレスによる反撃だった。だがこれはプロテクションで上手く新兵は凌ぐ。

ただそうこうしている内に騒ぎに気がつき2頭のドラゴンが戻って来てしまった。チャンス?

「俺、彼を連れてきます」と言いながらアインも飛び出した。

「ま、待ってくれ」古参の戦士が制止する

「飛燕」アインは呟きながら戻って来た1頭に闘気をぶつける。ただ、距離があったのと竜の防御性能が高い為致命傷には至らなかった。2頭の竜がアイン挟み込む形で目掛けてブレスを放ってくる。アインは静かに前後から襲うブレスを見切り攻撃をかわす。

熱線は感じるモノのダメージは至らない。見事なかわしである。

ブレスを外した2頭が今度は接近戦を仕掛けてくる。強靭な爪による攻撃が4方から飛んでくるがこれも上手くかわしアインも反撃に移る。「五の太刀、雷神」闘気を刃に纏った斬撃が竜を真っ二つに頭上から切り裂く。電光石火の一撃である。

「先ずは1匹」とアイン。強力な一撃を警戒し竜が距離を起き魔法攻撃に戦法を切り替える。

アインは襲ってくる魔法を剣で受け止め、払い避ける。

いい訓練になるとアインは満足げだ。

「二の太刀、俊足」でアインは一気に距離を詰め竜の首を切り落とした。竜の巨体が地に伏せる。

振り返ると残りのパーティーが1頭相手に奮戦していた。

盾戦士が攻撃を引き付け、大斧を掲げた戦士が隙を見て一撃をかます。魔法使い達はライトニングを連呼してドラゴンの体力を削っていた。僧侶は戦士達を支援し回復役に徹している。

良い連携だ。華は無いが堅実な戦い方である。

アインも参戦を考えたが、獲物を横取りするようにも思えたのでしばらく観戦する事にした。

さすがに2頭同時に相手にしたので疲れた事もある。

アインに比べると時間はかかった感じだが、最後の1頭も片付いたようである。

「超戦士か、噂以上なだ」古参の戦士が褒める。

「あのバカが飛び出した時はもう駄目かと思ったが、全て片付いてしまったわい」

「しかし強いレベルでは無いな。次元が違う。」

「我々が1頭を相手に苦戦している間に、2頭もの竜を片付けてしまうとはな、恐れ入った」

「少し言い難いが、竜の宝や素材は皆で分けて良いか、働きから言ったらアイン殿が殆どだったのだろうが」

「構わない。」アインが言うと周りから安堵の息が漏れた。

「竜を解体して素材にするのも一苦労なのでそう言って貰えると助かる」

ちなみに素材や宝を合わせると小さな町が10年は維持できるくらいの収益になる。

アインはあまり興味を示さないが。。

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