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ルーレット8

「それじゃあお前をやっつけてもいいか?」

「なんでそうなるんだろうか」

「それはお前が怪しいからだ! よし、お前を倒してやろう!」


 そういって騎士たちは俺に向かって構えてきた。

 最悪だ。これはもうダメかもしれない。

 こいつらを殺してしまわないといけないもしれなかった。


「そうはさせない。俺がこの場にいる限り、お前らは塵芥も同然だ」

「何を言っているのだ? よく分からない。その口ぶりではまるでお前が我々に勝てるとでもいいたげじゃないか」

「そうだよ、勝てるというか、だからこれは忠告だよ。よく分からないな、だから俺はお前に倒されるということは全くない。残念だったな」

「そういうことをいうのか? よく分からない。頑張れよ。我は悪を討伐するまでだ」

「可愛い。そうとしかいいようがない。ダメだよ。可愛いよ」

「しねぇ!」


 そうして俺は鎧の女に斬りかかられた。可愛いよ、それはどうなんだよ。よく分からないよ。

 でも仕方ない、俺はお前を倒す羽目になるかもしれない。


「じゃあね」


 そして俺は魔法の杖の能力を使用した。

 女は地面に倒れ伏し、動かなくなった。


「な、何をやった!? なぜ我がこうして捕まっているのだ!?」

「すまんが、それが俺の能力なんだ、悪いな。」

「お、お前ら! 早くこいつを打ちのめせ! 我を助けろ!」


 はぁ、やれやれ、無駄なのに。なんてことを言ってるんだ。俺は失望だよ。もう救いようがないな、仕方ない全部ぶちのめそう。


「それじゃあおさらばだ」


 そうして俺は全員を地面に釘付けにした。

 苦しそうに二十人前後の男女が地面にくたばっている。

 あれ? こいつらさっきのやつより全然軽いわ。悪魔っていうぐらいだから結構強かったんだな。でもこいつらは全然弱っちいな。このまま押しつぶせてしまいそうだ。


「仕方ない、それじゃあ倒させてもらおう」


 そうして俺は目の前のやつら全員を地面に押しつぶした。

 ぐちゃりとトマトのようにつぶれてしまった。

 やばい、これはちょっとかわいそうだったかな。

 でも不思議と罪悪感はあまり沸いてこない。

 そりゃそうか、コイツらは訳の分からない理由で俺に刃向かってきたんだから、それをほふるというのはある意味正当防衛みたいなものだからな。そりゃ沸いてくるものも沸いてこないか。良かった、俺は普通の人間なんだ、人殺しじゃない、だってこれは正当防衛で至極まっとうな行為なのだ。


「さて、全員殺してしまったかな」


 これ以上ここにいてもダメだな、こりゃ。

 面白くないし、どうせならもっと他の場所にいってみたいな。


「こんな街にいたってロクな生活はできない。俺はこの異世界生活を満喫したいんだから」


 そう思い、俺はもうこの街を去ることにした。

 そこで杖を操作して俺は宙に浮き上がった。

 能力を応用すれば、わざわざ魔法のほうきに跨がらないでもそらを飛ぶことができることに気付いたのだ。

 そうして俺は空に浮かび上がろうとした。

 しかし魔法の箒は反応しなかった。そうかと思えば、次の瞬間には、ぽんっ、と魔法の箒は消えてしまった。


「え、待って待って、これはどういうこと? は? 俺なんかおかしなことしたのか?」


 だが俺はただ能力を使おうとしただけで、特にやることはやっていない。

 だとすると、これはこの時点で効力が消えたということだ。

 そういうことになってしまうだろう。

 つまり俺の能力には時間制限があり、それをオーバーしてしまったためアイテムが消えてしまったのだ。


 え、ちょっと待てよ、ていうことはまたルーレットを回さないといけないのか。

 そういうことになる。

 仕方ないな。面倒だけど、能力がないと話にならないしな。


「ルーレット、こい」


 そうしてルーレットが回り始めた。

 ぐるぐると回り続けるルーレット。

 そしてやがて止まる。

 出た目は……


「うお!」


 再び、ぽんっと音を立ててアイテムが現れた。

 現れたアイテムは、天使の羽だった。


「なんだこれ……アイテムか?」


 まじか、これは嫌だなぁ。

 だって前のやつと被ってない?

 見た目的に空を飛ぶようなアイテムだろうし、ちょっとこれはいやだな。


「でも実際に使わないことには試しようがないよな。よし、しょうが無い。試しに使ってみるか」


 そう思い俺は能力を発動した。

 瞬間、景色がかき消えた。


「は……?」


 そして次の瞬間、俺は知らない場所にいた。

 そこは孤島だった。

 しかも半径十メートルもなさそうな砂地の孤島。

 最悪だよこれ、大丈夫かと思わない。これは最悪だよ。

 ちょっと待て、やばい、これはマジでどこなんだよ。

 終わったな俺、やばいな。

 もう死んだかもしれない。ヤバい、死んだ。大丈夫かな?


 やばい、もう俺は死んだと思うしかないな。

 よし、死んだふりをしよう。


 そう思った俺は死んだふりをした。

 どうだろう、これで何かが解決するかな?

 しかし五分ぐらいたったが、何も改善されることがなかった。

 流石にこれじゃだめか。

 しかも太陽が照りつけてきてて、ちょっと熱いし。

 あーあ、損しただけだったな。これはもう本当に死ぬしかないな。


 俺は自殺をするために海に沈むことを考えた。

 そうして、俺は海へとだいぶした。

 くるしい、くるしい。死んでしまう。

 俺はもうここで死ぬんだ。


 いや、死ぬわけにはいかない!

 最後の気力をふりしぼり、俺はうきあがった。

 ふぅ、死なずにすんだな

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