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ルーレット20

 草原ですごしていた期間は実に半年におよんだ。


「あーあ、ちょう気持ちいいしもうこのまま草原で一生をすごすのもマジでいいかもな」


 おお、ナイスアイデアだ。

 これはマジで良い感じかもしれないな。

 最高だな、ちょっとヤバすぎるよ。これは完璧だな。もう休もうかな。人生をここで休もうかな。


「それはいいかもしれないけどな。ちょっと良い感じになるかもしれないしな」


 よし、完全にその路線でいこうかな。

 そうなればここでスローライフを送ろうかな。よし、そうしよう。


 俺はひとまずそうすることにした。




 ちゅんちゅんちゅん。




 そこへ雀が飛んできた。

 可愛い可愛い小鳥さんが一匹。

 ちょう可愛いんですけど。

 よしよし、こっちにおいで。怖くないよー絶対食べたりしないから、早くこっちにおいでー。


 俺はよしよししようとした。しかし、その瞬間、まさかの事態が起こった。

 なんか知らないが、雀がどこかへ飛び立ってしまった。

 うわーん! うそだろー! 俺は雀とただ遊びたかっただけなのに、なんでこんなことになってしまったんだ! うわーんうわーん! もう死にたいよ。マジで自殺しようかな。雀がこないなら俺はもう生きてる価値がないかな。いやだ、もう死にたい。

 俺はゆっくりと草原に寝そべった。

 このまま俺はどうしたものか、一瞬で空に成仏したいなぁ、よし、このまま空に飛び立とうかな。そうだ、この翼があるじゃないか。これを使って俺は空に飛び立とうとした。しかしいくらジャンプしてもダメだった。


「やばい! 成仏できないじゃないか! やっぱり俺は死ぬわけにはいかないんだ!」


 そうだ、死なないとしたら、雀を捕まえることが先決だな!

 雀を捕まえれば俺は最強になれる! 死なずに済むんだ!


「待ってろよー! さっきの雀!」


 そう考えた俺は雀を追いかけ回すことにした。

 どこだ、雀はどこだよ。早く見つけたいよー! ちょっと雀は早く見つけないと俺の精神が持たないよー。雀! ちょっと良い感じに俺の元に近づいてきてほしいよ! 急いで急いで! 早くしないと死んでしまいたくなるよ。いそいで雀! 早く俺の元に飛んできてほしい! 早く! 早くこい! 急いできてください! 頑張って俺の元に飛んできてくれ! ちょっと良い感じに死ぬことになるかもしれないんだよね。うーん、俺から探すのも少し面倒くさいんだよ。早く来て! もうどうしようもなくなってどうにかなってしまうよ!


「おらおら! 早くこいよ! 飛んできて欲しい! こいこいこいこいこい!」


 俺は膝をおり、てんを仰いだ。

 よし、きてくれ雀! 俺を導いてくれ! きておくれよおおおおお!


 俺は祈り続けた。三時間ほど祈り続けた。

 でもやっぱりダメだった。

 何もなかった。ちょっとヤバいかもしれない。

 普通に切れそうだ。早くきてくれよ


「あっ! 雀いた!」


 雀は遠くの方を飛んでいたのは見えた。

 俺はとっさにそちらの方に駆けだした。


 まず雀は空高く飛び上がって、俺の目を狂わせようとしてきた。

 やばい、太陽がキラキラとしてきて、俺の目を破壊しようとしてくる。くそっ、姑息なことしやがって! でも俺はまだまだ諦めないよ。


 そして再び目をこらすと、遠くの方にあの雀が飛んでいるのが見えた。

 よし、良い感じだ。まだ俺に運は味方しているんだ。

 雀が良い感じに飛んでいるんだが、いいね! よし、ダッシュしよう!


 まず空を飛んでいきたい! そうしたら早く捕まるに決まってるから! マジで空をとんでくれ! 頼むおれ!


 しかし俺は空を飛べなかった。

 だとしたらこのまま追いかけるしかないだろうな。


「まてーこらーまてよ! マジで殺すぞこの雀! 焼いてくっちまうよ! 雀を食べるのは初めてだけど、俺は全然食べられるから、覚悟しとけよ! 俺がいまから取ってくってやるからな!」


 俺は挑発した。

 めちゃくちゃ挑発した。

 でもなんだろうと思った。よく分からないの。気持ち悪いな。早くどうにかしてしまうよ。


「怖い怖い! ちょっと良い感じに勝負してくださいよ! 俺と同じ陸の土俵で勝負しろよ! ずるいだろ!」


 だが俺がなんどとなく呼びかけようとしたが、ダメだったよ。おいおい、マジでほんきでどうなってんだよ。仕方ない、そういうことならどうするんだよ。


「知らない、ヤバいよ。これはもうこのまま追いかけるしかないな」


 俺は必死に追いかけることにした。

 雀は飛んでいったからね。追いかけるしかないよね。

 雀が飛んでいくことに、俺は本気で頑張ることにした。


 まず雀は右に移動した。それに対し、俺も当然右に移動し、あわせにいく。

 くっそ、おーい! どこいくんだよー! 本当にどこいくの? くっそ、絶対に俺は諦めないからな。俺はしつこい男だからな。意地でも追いかけ回してやるからな。


 俺は不退転の覚悟を決めた。


 次の瞬間、雀は加速した。それに合わせるように俺も全力で地を駆ける。あれだな、幸いにも草原を散々駆け回った身だから、草原をかけるのもかなり楽だな。

 ふぅ、これは助かった。まじで草原を駆け回っててよかったな。めっちゃ嬉しいわ俺。


「まてこらー!」


 続いて雀は右に旋回した。

 それに合わせるように俺も右に移動する。うーん、本当しつこいやつだな。

 でもでも、やっぱり俺は絶対に諦めない! 諦めないからな!


 その後も雀は右往左往していたが、俺はそれを諦めることなく追いかけ続けた。

 だが雀はどこかへ結局消えてしまった。

 うわーん、今までの苦労はなんだったんだ。

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